テーマ:政治について(20118)
カテゴリ:世界を見る切り口
イタリアに、ルーマニアからの流入民排除のブルドーザーが響き渡っている。
「ブルドーザー」は比喩にとどまらず、ルーマニア流入民のスラム街が現実にブルドーザーでならされてゆく。 職を求めて50万人以上のルーマニア人がイタリアへ流入している。 「職を求めて」だから、職にありつけぬルーマニア人が悪さをする。 本人らは 「俺たちの祖先はここから東欧の地へ殖民したのだ。戻ってきただけだ。いまこの半島に居座っている てめぇらこそ、俺たちの祖先がつくったローマ文明を破壊しつくしたゲルマン人の末裔だろうが」 くらいの意識なのではないか。 詳報をイタリアの雑誌で読んでみたい。 ぼくがこれを知ったのは、11月6日付『ウォールストリート・ジャーナル』紙の社説 Rome and the Romanians で。 今年、ローマ市の犯罪逮捕者の4人に3人がルーマニア人だった。 そして10月に海軍幹部の妻のレイプ殺人事件が起き、その容疑者にルーマニア人が浮上して、 イタリアは炎上した。 犯罪者のみならず、およそ自活不能のルーマニア人は国外退去させるべき、という議論が起きている。 前首相のベルルスコーニ氏も 「ルーマニアからの労働者流入停止措置が必要だ」 と発言している。 「それをやったら2004年制定のEU法に反する。 入国後90日間は、職が見つからず自活できなくても犯罪を犯さないかぎり国外退去措置にはできない」 とウォールストリート・ジャーナル紙は指摘するのだが、 ぼくに言わせれば、それならEU法そのものが間違っているのだ。法改正すべきだろう。 国境線の大事さをおざなりにしたツケがきたのだ。 同じようなことが日本で起きたらと思うと、ぞっとする。 「東アジア共同体」論者にコメントを求めたいものだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Nov 9, 2007 08:27:55 AM
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