テーマ:本のある暮らし(3295)
カテゴリ:読 書 録
……といっても、本との恋である。
時々立ち寄っていた書店が3軒、最近2ヶ月で立て続けに、がらんどうになってしまった。自宅から歩いて行ける書店が消えた。 突然閉店。デパートの閉店と違って、売り尽し大廉売はなかった ……などと冗談を言ってる場合か。 その分、勤務先近くの大型書店はレジに並ぶ購入者の列が長くなったようにも見える。 心なしか、ですが。 アマゾンなどで新刊本はもちろん絶版本も古本市場で簡単に探せる時代。 小さな書店は品揃えが中途半端になるから、ほんとに苦しいと思う。 でも、行きずりの恋というのがある。 自宅近くの大師前駅にあった書店は、俳句の入門書をはじめて買ったところ。 その後も、俳句雑誌をよく買った。 他の書店でも売っている。 でも、そのときの気分で俳句に心が開いていたとき、行きずりの書店が恋をとりむすぶのだ。 同じく散歩圏内の別の書店で、なぜか 『デイリー日タイ英・タイ日英辞典』 (三省堂) を売っていて、飛びつくように買ったのも忘れられない。 新刊本だった。足立区の住宅地の書店にタイ語の辞書を配本して、誰が買うのだろう……と我ながら思うが、ちゃんと買うひとがここにいた、というわけ。 その辞書は、字が大きく見やすいので、けっこう愛用した。 他の書店でもこの辞書はたまに見かけたけれど、行きずりの恋をその書店が取り結んでくれたことは忘れない。 天王洲の銀河劇場の真ん前にある書店も、この週末に行ったら閉店していた。 ここは、外山滋比古さんの 『思考の整理学』 『「読み」の整理学』 『ことばの教養』 を並べて平積みにしてあったので、3冊まとめて買った場所だ。 勤務先の近くの書店でも目にした本だけど、たまたま劇場に行ったとき、外山滋比古さんの世界に心が向いたのだ。 行きずりの恋。 ありふれた本はできるだけ小さな書店で買って、応援してあげるべきなんだろうなぁ。 とは思いつつ、いったんアマゾンを開けば、又々ほいほい注文してしまうわたしです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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