6月8日現在、“ビーチベースボール” でグーグル検索すると 196件しか出てこない……というようなことを、記録しておかないといけない。
“日台戦争” だって、4月6日にグーグル検索したら 201件だったが、6月8日のいまでは 40,400件もヒットする。
こういうことをちゃんと書いておかないと、
「NHKが4月5日のNHKスペシャルで <日台戦争> を歴史用語として紹介したことの、どこが悪いんですか?
だって、グーグル検索で4万件もヒットする単語ですよ」
などと、時系列を無視したことを言い出すひとがいないとも限らない
(なお、「ヒット件数」 を調べるための検索の際は、調べたい単語を引用符で括って検索するとよい。)
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いきなり横道にそれてしまったが、7月に入ったら “ビーチベースボール” の検索ヒット件数が急増するはずだ。
関係者の皆さま、毎日グーグル検索して、ひたすら右上がりのヒット件数を記録なさると、日々の楽しみになるかもしれません。
金沢市の北隣に人口2万人あまりの内灘町(うちなだまち)という砂丘の町があり、ここで7月4~5日に 「第1回ビーチベースボール北陸大会 in 内灘」 という地域スポーツイベントが行われる。
主催は、コラム・社説がいい切れ味のピカ一の地方新聞を出している北國(ほっこく)新聞社と、内灘町、日本ビーチベースボール連盟、メディア・ネットワーク。
(ちなみに、“日本ビーチベースボール連盟” でグーグル検索したら、ヒット数は4件……。)
「ビーチベースボール」 を分かりやすく解説した6月2日の 『北國新聞』 社説がある。
北國新聞の社説は、ネット上でも完全な日替わり状態で、翌日になると検索にもひっかからない。惜しいことだ。
全文を転載しておきます。
『北國新聞』 平成21年6月2日 社説
≪ビーチベースボール
発信したい砂上の新競技
広い砂浜で、夏の日本海に向かって思い切りバットを振り抜けば、さぞ爽快だろう。
そんな気分が味わえるスポーツの全国初の大会が、7月に内灘町で開催される。
ビーチベースボール北陸大会だ。
まだ競技の知名度は低いにもかかわらず、既に県内外から出場申し込みが相次いでいる。
この大会を機に、ビーチベースボールを、幅広い年代の男女が一緒に楽しめる砂上の新競技として、「発祥の地」 の内灘海岸とともに息長く発信していきたい。
大会に向けて定められた規則によると、ビーチベースボールは野球に比べて2人少ない7人で1チームを構成する。
競技場も、野球とは違って本塁と1塁、2塁しかない、いわゆる 「三角ベース」 である。
2ストライク後のファールを5本までに制限するなど、試合展開をスピーディーにするための工夫も凝らしており、野球よりも手軽に楽しめる点が最大の特徴と言えそうだ。
▽ 靴はスパイクの付いていないものとする
▽ 走者の故意のスライディングを禁止する
といった項目を設けて、安全面にも配慮している。
過去に 「砂浜で野球をしたことがある」 という人はいても、ここまで本格的に規則を設けたのは初めてだろう。
まずは県内でこれを浸透させ、着実に愛好者を増やしていきたい。
近年、健康志向の高まりなどに伴い、国内各地でさまざまなニュースポーツが生まれている。
中には期待したほど受け入れられていないものもあるが、一方で 「メジャー」 な競技に匹敵する人気を博しているものもある。
たとえば、グラウンドゴルフなどは格好の成功例と言えよう。
1982年に鳥取県泊村 (現湯梨浜町) 教委が考案したグラウンドゴルフは熟年層を中心に普及し、今や愛好者数は約150万人。
韓国や中国、モンゴルなどでもプレーされている。
湯梨浜町では全国規模の大会も開催されており、交流人口の拡大にもつながっているようだ。
ビーチベースボールも、こうした先輩格の競技にならうべき点はならって、大きく育てていきたい。≫