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最近ビビッときた囲み記事が、これ。
≪働かない 「働きアリ」 がいる!? 常に一部は仕事に 「出遅れ」 新たな性質 北大チーム発見≫ 「働かない働き蟻」 といっても、ほんとに全然働かないわけではなくて、群れのなかで働き手が少なくなると働き始める。 群れのなかで、つねに一定の割合の蟻が、出遅れてノンビリしている (ように見える) 。 日本経済新聞 平成24年12月15日夕刊1面の囲み記事。北海道大学の長谷川英祐准教授のグループ研究だそうだ。 ≪よく働くアリと働かないアリを別々にしても、再び同じ割合で、働くアリと働かないアリに分かれた。≫ すごく共感できた。人間の群れだって、正常な群れは働かないひとがつねに一定の割合でいるものではないか。 われわれ総合商社の職場だって じつは、なぜかあんまり席にいない人とか、明らかに仕事のないひととか、必ずいるんだな。 そういうひとだって、働くときは働く。 まぁ、それが生き物の本性にかなった あり姿だということですね。 つねに100%稼働の群れというのは、想像しただけで怖いと思いませんか。 それって、大躍進か文化大革命の群衆のよう、というか、暇になってはいけないと進軍あるのみの軍隊というか。 生物が100%稼働するイメージとしては、異常繁殖したトノサマバッタが飛び荒れて草木を食い尽くす蝗害(こうがい)状況とか、顕微鏡の下で一斉に分裂を繰り返す黴菌(ばいきん)とか。 やっぱり、100%稼働って、病的なんだろうな。 必要な仕事の量は乱数のようにブレる。 「つねに100%稼働」 の群れがいるとすれば、それは明らかにムダな仕事も大量に行っているのだろうし、そしてぎゃくに、ほんとうに必要な仕事の量が増えたときには対応できずに群れが危機に陥る。 研究者を検索したら、長谷川英祐博士 (理学) の自己紹介 があった。 ページの後半をみると、研究テーマのなかには 「はたらかない働きアリはなぜいるのか? 疲れる集団の社会生理学」 とか 「ヨモギヒゲナガアブラムシはなぜあんなに色が多様なのか」 とか 「グッピーのメスは連続的にオスと出会ったとき一番いいオスを選ぶか? 1回しか取れない回転寿司の論理」 とか、興味深いものがいろいろと。 たぶんこれも、神さまの謎にせまるひとつの道なのかもしれませんね。 神さまや天使たちも、きっと100%稼働じゃなくて、だからこの世界にはとんでもないハプニングが尽きないのかも。 長谷川英祐博士は、サングラスをかけるのが好きで、アルファロメオを愛し、映画鑑賞は年に50~60本ということだそうで。 前だけじゃなくて、横にも斜めにも跳んでる生き方、共感しますね。あらわれかたは異なるけれど、ベクトルはぼくも似たところがあると思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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