テーマ:政治について(20112)
カテゴリ:世界を見る切り口
国債と税収とインフレの関係について、日経のコラム 「大機小機」 (平成24年3月22日) が分かりやすく解説していた。
≪政府が国債発行で財政赤字を賄った場合は、返済のために元利金の合計に見合う税収を得る必要がある。≫ これは出発点。税収の代わりに紙幣をどんどん刷っちゃえばいい、というひとがいるが…… ≪紙幣の発行で赤字を賄った場合は、税収でその紙幣を回収する必要がある。≫ 通貨増発論者のなかには、このポイントを語らないひとがいて困る。木の葉のおカネで経済を元気にしてもいいのだけど、木の葉は木の葉だから化けの皮が剥がれないうちに回収する必要がある。 政府が回収する方法は、税収しかない。 ≪回収しなければ紙幣の増発に見合う分だけ将来のインフレ要因になり、物価上昇が紙幣の価値を引き下げることで税金を払うことになる。≫ そうなんです。世の中に魔法はないのだから。 木の葉のおカネを回収しないということは、木の葉のおカネを認知したことになるわけで、 「なぁんだ、木の葉のおカネが混じっているのか」 とばかり、貨幣価値が下がり、物価が上がる。 じゃぁ、おまえはどうすればいいと思ってるんだ? という問いに答えましょう。 (1) つみあがった国債に見合う税収を新たに得ることは、もはや不可能。日本の経済は成熟期に来ていて、新興国のような経済成長はありえないのだから、国債の積み上がりを解消するような税収増はもはや見込めない。 (2) とすれば、通貨を増発するしかない。これに賛成。年3%のインフレをターゲットにして通貨の増発を行うべきだ。 上の2つの論点に賛成か反対か、全国会議員に聞いてみたいんだな。 そういうことを新聞はやらなきゃいけないんだよ。政局記事には飽き飽きしてるんだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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