カテゴリ:読 書 録
ぼくが大学生のころ観て心酔したロシア映画が 『モスクワは涙を信じない (Moskva slezam ne verit) 』。テーマソングは、ぼくがロシア語で歌えるように練習した唯一の曲だ。
いまも目を閉じるとせつなく浮かぶシーンの数々。 黒田龍之助 『ロシア語の余白』 (現代書館、平成22年刊) 黒田さんがお勧めのロシア・ソヴィエト映画のDVDとして挙げている3本のなかに、「モスクワは涙を信じない」 が入っていて、とてもうれしかった。 ≪モスクワに上京して夢を追いかける3人の女性の物語である。 1950~1970年代のソヴィエト生活も興味深い。 この映画、実は大学時代に先生が教材として使い、前半部分は数十回観て、台詞も暗記した。≫ (243ページ) さすが! あと2つ、黒田さんが挙げているお奨め DVD が、「不思議惑星キン・ザ・ザ (Kin-dza-dza)」 と 「運命の皮肉 (Ironia sud’by, ili S ljokhkim parom)」 * おすすめの本のうち、読んでみたくなったのが、八杉貞利・木村彰一 著 『ロシヤ文法』 (岩波書店)。 この巻末の付録10ページの、ロシア語の方言と歴史について書いたところが、いまだ日本語ではこれを超える記述がないそうだ。 あと、これはぼくも書庫に持っていて 「エヘン!」 と言いたくなったのが “Rossija. Bol’shoj lingvostranovedcheskij slovar’ ”、訳せば 『ロシア言語地域研究大辞典』。 行き届いた名著と、絶賛している。 イリフ + ペトロフ 著 『12の椅子 (Dvenadtsat’ stul’ev)』 (筑摩書房) もユーモア作品の古典だそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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