テーマ:政治について(20115)
カテゴリ:世界を見る切り口
シェールガス革命で北米のガス価格はずいぶん下がったが、日本で使う液化天然ガスは依然として高価だ。
いま日本に運ばれてくるガスはシェールガス革命とは無縁である。 相当前にオーストラリアやインドネシアのガス田を開発して、ようやく品を確保しているのだから。 ……と、ぼくなら説明するが、世間の人々は商社の不当利得を疑うだろう。 ここで天然ガスの担当者に電話して事情を聞けば疑問はすべて解決するが、それをやった途端、ブログに書けなくなる。 商社専門紙の週刊 『ブレーンズ』 平成24年10月10日号に、ちょうどいい記事が出ていた。 ≪北米産のガスを原料にしても輸入 LNG の価格はそれほど変わらないとの見解を示す大手商社のエネルギー関係者 電力料金の大幅な値上げが迫る中、“日本が買っている LNG は割高ではないのか”という話をよく耳にする。 実際のところ、日本の LNG 輸入価格が16~17ドル程度なのに対し、北米のガス価格はシェールガス革命によって2~4ドルで推移、大きな開きがある。 そこで、エネルギー関係者に話を聞いてみた。 「ガスを日本で使用するためには液化した上で専用船を使い運んでこなければなりません。これが8~9ドル程度はかかり、2~4ドルのガスを原料にしたとしても10~13ドル程度になります」 と説明する。 (後略)≫ なるほどそういうことだったか。燃料が、輸入することでいかに高コストになっているか、思い知らされた。 ちなみに、やれ2ドルだ10ドルだといっているのは、百万 Btu あたりの金額。 米国では、シェールガス革命のおかげで新規の原発建設の機運が冷めてきているが、これが資源の貧しい日本にはあてはまらないということ。 シェールガス革命が順調に進展しても、日本経済にとって原子力発電はやはり必要不可欠である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Oct 11, 2012 12:19:08 AM
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