カテゴリ:詩詞・短歌・俳句
K’s Gallery (京橋三丁目) で開催の「京橋 K’s 句会」に飛び入り参加しました。
俳句にはかつてのめり込みましたが (だから一家言もっていますが)、句会というものへは初参加。 会場の主である K’s Gallery オーナーの増田きよみさんにご紹介いただいたので、小さな蛮勇で。 投句締切はとっくに過ぎていましたが、4句つくっていきました。以下にご披露しておきます。 季題は 「湯ざめ」 「玉子酒」 「狐火」 と、比較的つくりやすく、場が盛り上がりやすいものでした。 か ら こ ろ と 鳴 る 石 鹸 に 湯 冷 め な し 伊澄航一 伊澄航一は、ぼくの俳号です。 「湯ざめ」 ということで、おそらく人々は右下がり発想で盛り下がる句ばかり作ってくるだろうと思って、逆を行ってみました。 ♪小さな石鹸 カタカタ鳴った という、かぐや姫の 「神田川」 が下敷き。唄には軽く 「カタカタ」 がぴったりですが、俳句に カタカタと鳴る石鹸に湯冷めなし では、うるおいがないので、「からころ」 と。 敗 戦 の 帝 國 ホ テ ル た ま ご 酒 洋酒が似合う帝國ホテルですが、たまご酒をぶつけてみました。 敗戦の帝國ホテル、だから、洋酒ではなく、したたかにたまご酒なんです。 玉子酒を、病気や爺婆にぶつける句は、いけませんね。 敗戦というのは、むろん、昭和20年8月15日の終戦の日ではなく、昭和20年9月2日、戦艦ミズーリ上で降伏文書に調印した日のことであります。 8月15日のあとも、日本固有の領土の千島列島で、侵略者ソ連に対する祖国防衛戦が繰り広げられておりました。 卵 酒 出 待 ち の 客 は 待 た せ お け 句会の主宰である女優の藤田三保子さん (俳号は藤田山頭女) への挨拶句となっております。 役者の気合。 狐 火 の 伯 母 も い と こ も 生 き て を り 狐火がたくさん。親戚が多いのでしょう。 故郷に思いをはせて。 ぼくの伯母はみな亡くなり、叔母しか生きていませんが、俳句にはやはり伯母でしょう。 * 4句は紙切れにプリントし人数分もっていきました。 予定があって、2時間の句会の前半しか参加できず、ぼくの句は主宰に渡して失礼させていただきました。さてどんな批評があったやら。 句会では、ほかの皆さんの句を5句選ぶことになっていたわけですが、ぱっと見、選びたい句が1句しかなくて、あ、こりゃあかんわ、と思った次第です。 しかも最高得点だった句は、中途半端な “自由律” の句で、あ、こりゃあかんわ。 申し訳ありません。なんか、ぼくの4句がいちばんよかったんですよね (笑) というわけで、薄情なる泉くんは 「京橋K’s句会」 にはこれっきりだと思いますが、主宰の藤田山頭女さんのノリはなかなかのもので、楽しい時間でした。 ありがとうございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Dec 13, 2012 07:40:56 AM
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