カテゴリ:読 書 録
今ごろこの本のことを書くのは恥ずかしいが。この本が出て、もう9年間も経っている。
山田真哉 著 『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』 (光文社新書、平成17年刊) つい付箋を付けてしまったところ。べつに新しいことを言っているわけではないけど、こういうところに反応したところにいまの自分が出ているなと思って、抜き書き。 ≪「ローリスク・ハイリターン」 とは得意分野で予算内の投資をすること≫ (65頁) ≪潰れる企業は、大量に仕入れたことで失敗していることが多い。≫ (91頁) ≪どうせやるならできる限り最大限まで目標を高めに設定したほうがいい≫ (102頁) ≪個人の場合、いくら負債が多くても、すぐに支払うべきものでなければ気にする必要はまったくない。≫ (116~117頁) ≪根拠がたいしてなくても、とにかく数字を使って話をすれば主張を受け入れてもらいやすくなる。≫ (123頁) ≪価格の値下げは、別に頭を使わなくてもだれにでも表面的には真似ができるので、似たような安い店はいくらでも出てくる。そういう状況になれば、お客は非常に流動的になる。 〔中略〕 低価格ということだけではリピーター (固定客) は生まれにくい。≫ (139頁) ≪「人脈」 というと、なるべく多くの業種の幅広い世代の人々と関係を持つことに重点が置かれがちだが、それは大きな勘違いだと思う。 〔中略〕 どんなに多くの 「知り合い」 を作っても、いざというときにものを頼むことができなかったり、こちらがまるで信頼されていなかったりしたならば、それはまるで意味のない 「顔の広さ」 である。乱暴にいえば、街でばったりキムタクを見かけて、そのことだけで、「俺はキムタクと知り合いだ」 と言っているのと同じレベルである。≫ (143頁) ≪初対面の人に会ったとき、あなたならいったいその人のどこに注目するだろうか? 〔中略〕 その人のいいところさえつかめば、これまでの経験上、その人の全体像についてもだいたいはずさない≫ (154頁) じつはこの本のことは、出版されたときからバカにしていて、で、たしかに さおだけ屋の種明かしはくだらないと思ったが、こうして身近な事例からコトの本質に迫っていくのは良い手法で、ぼくも使っている。 直観的に、ぼくと似たところのある著者だなと感じて、反発したのかもしれないね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jul 16, 2014 07:29:09 AM
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