カテゴリ:読 書 録
あ、これ、語学習得術を語るときに使える。
≪言葉はアイデアのシンボルなので、言葉を集めることによってアイデアを集めることもできるのである。辞書を読んでみたがストーリーらしきものなど気づかなかったというような方は辞書が短篇小説集であるという点を見落としているにすぎないのである。≫ (62頁) ジェームス・W・ヤング著・竹内 均 解説 『アイデアのつくり方』 (阪急コミュニケーションズ、昭和63年刊) ≪事実というものは、あまりまともに直視したり、字義通り解釈しない方が一層早くその意味を啓示することがままある。≫ (44頁) 当事者が声高に語るだけでは歴史は書けない いろんなデータ要素を絶妙に組み合わせるプロセス(そこに無意識脳が応援する)が必要なんだね。 竹内 均さんの解説が、またいい。 ≪デカルトによれば、人々はそれぞれの人生の大目標をもっており、その実現に全力をそそいている。しかしその一方で、人々は日常的な生活を生きなければならない。この場合に、その日常的なことがらの一つひとつについて熟考するのは面倒なことであり、頭脳と時間の浪費でもある。 こういう場合には、最も常識的で最も穏健な意見にしたがうのがよい。どうでもよいことについては中庸の道を選ぶことによって、われわれは自分自身の人生の大目標に全力を集中し得る。このように考えると、中庸はいい加減な人生を生きる中年の処世術といったものではなくて、積極的な徳目である。≫ (81~82頁) この、力のかけ方と抜き方を間違わないかどうかで、人生が決まるのかもね。 つまらないことに力をかけるのは人生の無駄だし、力をかけるべきところに力をかけない人生はむなしい。 本を書くことについて、竹内均さんの方法論がすごい。 ≪ある問題についての本を書くには、その問題に関係した話題を約100集めればよい。1冊あたりの原稿用紙の数 約300枚を約100で割ると、一つの話題あたりの原稿用紙の枚数は約3枚になる。≫ ≪私は、ある問題に関係した一つの話題を原稿用紙約3枚にまとめたものを断片と呼び、こういった断片をうまずたゆまず作り続けている。≫ ≪この場合の断片はお互いにできるだけ独立であることが望ましい。それらが独立していれば、ある一つの断片を異なった本の中でやや違ったニュアンスで引用するといったことができるからである。≫ (84~85頁) で、自己実現について竹内 均さんはこう言っている。これも納得だ。 ≪わたしの考えでは、(1) 好きなことをやり、(2) それで食べることができ、(3) その上それが他人のためにもいささか役にたった人生が自己実現の人生であり、理想の人生である。≫ (87頁) うん、これに尽きているな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Jun 7, 2015 10:18:10 AM
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