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カテゴリ:本 ☆☆☆
『銀の犬』
光原 百合 著 内容(「BOOK」データベースより) 人々に降りかかる災厄を打ち払う「祓いの楽人」オシアン。その名は伝説の祓いの楽人と同じであり、その人間離れした音楽の才を妖精の女王ニアヴに愛され、妖精のあいだにしか伝わらないはずの数々の歌を全て口伝えに授けられたとされる人物だった。オシアンは、相棒のブランとともに世界中を旅し、この世に未練を残した魂や悪鬼、「愛を歌うもの(ガンコナー)」たちを、彼の竪琴が奏でる調べで救っていく…。ケルト民話と著者の独特の世界観が作り上げる、切なく、悲しいファンタジーミステリー。 読み始めて、その大層なくどい文章に 「栗本薫のパワーダウンバージョンか??」と思った。 大仰な文を書かせたら栗本薫の右に出る者は・・・いるかもしれないけど私は知らない・・・ いない。なのでその域にまでは達してないものの十分大げさな文章に落ち着かない、なんかムズムズするような感覚を覚えながら読んでいた。 が、次第にその感覚は薄れ、いつの間にか物語の世界に引き込まれていた。 スペルシンガーに似てるなぁと思う、これが読後の最初の感想。 ストーリーは全然別物なんだけどね。 それは良いとして、 現世に想いを残して死んでいったものたちを竪琴の音で祓い旅立たせる「祓いの楽人」オシアンと相棒ブランは旅を続けながら多くの迷える人を救う。 1話目はアマデウスのサリエリのようだった。 努力と政治力で権力の座に登り詰めた男の前に野心を持たない天才が現れた。 聴く耳に優れ、他人の才能を見抜く能力を持つこの男は目の前に現れた天才に その地位を脅かされると思い天才を殺す。 ある一線を楽々と越えてしまう者と、努力ではどうにも超えられない者 なまじ才能があるから哀れだ。 オシアンとブランに関しては彼らの過去が一切明らかにされていない。 これは続くってことなんだろな。 銀の犬 このところ映画の話題は全然無くて、本の話ばっかり。 カテゴリを考え直すべきだろうか・・・・ いやいやここは映画のブログですから!! と、自分に言い聞かせる(爆) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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