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カテゴリ:本 ☆☆☆
『夜叉桜』
あさのあつこ著 内容(「BOOK」データベースより) 「生きるという、ただそれだけのことが何故にこうも不自由なのかと、思うことがございます」江戸の町で、女郎が次々と殺されていく。誰が、何のために?切れ者ゆえに世にいらだつ若き同心・信次郎は、被害者の一人が挿していた簪が、元暗殺者の小間物問屋主人・清之介の店『遠野屋』で売られていたことを知る。因縁ある二人が交差したとき、市井の人々が各々隠し抱えていた過去が徐々に明かされていく。生き抜く哀しさを、人は歓びに変えることが出来るのか。 前作のラストで「この人は生きていけるんだろうか・・」と思うほど思いつめて自分自身を追い込んで、川に身を投げてもおかしくない様だった清之介が生きてました! シリーズ2作目にも無事登場してくれました\(^o^)/ このシリーズは信さんと清さん(いやに馴れ馴れしくないか?)の2本柱なので、どっちかが欠けたらそこで終わりだろうと2作目を読んで確信しました。 ミステリ・・・時代物だから捕り物ですね、そっちの方は相変わらず弱いです。 それよりも信次郎と清之介の心理や人情(信次郎には情けは無いけど、その無さっぷり)の機微といったところに重きを置いてます。この二人の掛け合いは信次郎が清之介をいたぶる完全に一方通行なものだけど、そこはかとない信頼関係が生まれてます。どちらも嫌そうだけど(笑) 完全に清之介に肩入れして読んでます。 闇の世界から光の世界に引き上げてくれたのは、清之介の過去など何も知らず聞こうともせず全てを受け入れてくれた先代遠野屋とその娘で妻のおりんだったけど、清之介の全てを知りながら身を挺して闇から救い出そうとしてくれたのは兄の主馬。その兄の登場はこの先遠野屋に難儀が降りかかりそうで、待つ楽しみが増えました・・・私、グイン以外に新刊を待ってるシリーズって、アウトランダーぐらいか??これも100巻欲しい<無理だ(笑) と言うわけで、私のお気に入り度は 夜叉桜 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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