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カテゴリ:本 ☆☆☆
『異界へのまなざし―アイルランド文学入門』
山田 久美子 著 内容(「BOOK」データベースより) イギリスの隣に浮かぶこの小さい島国から生み出される芸術が、演劇や音楽、映画も含めて、世界の注目を集めるのはなぜだろうか。アイルランドの文学や音楽には、植民地支配の苦難の中で人々が表現してきた哀愁とぬくもりがある。極限状態でささやかな幸せを見つけずにはいられない人間の姿に共感し、弱者でありながら支配を拒む力強さと智恵に勇気づけられ、反主流であるがゆえの自由な発想に学ぶことが大きいのである。 評論を一気読みしたのは初めてです。 タイトル買いならぬタイトル借りだったんです。 「異界」という言葉に惹かれ、アイルランドに惹かれ(笑) 最初のうちこそ「評論なんて読みきれるかな」と思ったけど どんどん引き込まれていきました。 アイルランドの歴史的な背景から始まって、代表的な作家の作品や生涯を簡潔にまとめてあります。スウィフトの「ガリバー旅行記」の抜粋には驚きました。 この物語は小学生の頃に挿絵入りで読んだだけなんですが、こんなに巣加戸路(カタカナで表現するとNGワードなんです、Scatologyの日本での一般的な短縮読みです)だったとは。 そんな描写は全部割愛して子供向けに訳したんでしょうね(笑) 文学だけでなく、演劇や音楽にまで言及した文化論です。 アイルランドに興味のある方は是非読んで下さい。 異界へのまなざし お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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