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カテゴリ:本 ☆☆☆
『時計を忘れて森へいこう』
光原 百合 著 内容(「BOOK」データベースより) 同級生の謎めいた言葉に翻弄され、担任教師の不可解な態度に胸を痛める翠は、憂いを抱いて清海の森を訪れる。さわやかな風が渡るここには、心の機微を自然のままに見て取る森の護り人が住んでいる。一連の話を材料にその人が丁寧に織りあげた物語を聞いていると、頭上の黒雲にくっきり切れ目が入ったように感じられた。その向こうには、哀しくなるほど美しい青空が覗いていた…。 隣で大イビキで寝てる旦那がミョ~~に愛おしく思えてしまった1冊。 何故だかなんて聞かないで、わかんないんだから(笑) それぐらい優しい気持ちになれる本て事でしょう。 「銀の犬」が最高評価で「最後の願い」も高評価、「遠い約束」が凡打に終わってた光原さんですが(当社比)、これは特大満塁ホームラン的な傑作です(あくまで当社比)。 少女の真っ直ぐな想いをちゃんと受け止めて、誠実に対応してる森の人が素敵です。 少女の一人称なので彼女の想いはストレートに伝わってくるけど、彼の方の気持ちは出てこない。彼女の語る護さんから彼の気持ちを推し量るんだけど、どうも翠さん(主人公)の恋心の方が先走ってる感じ。17歳と20代半ばの青年じゃぁ、彼の方は保護者的な雰囲気にもなるでしょう。 そこがとても良いのだけど。 のんびりした純真な女の子の恋心につけ込むような男じゃこの話は成立しないしね。 時計を忘れて森へいこう お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年11月23日 09時39分19秒
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