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2010年01月10日
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テーマ:本日の1冊(3691)
カテゴリ:本 ☆☆☆
『チャイルド44』
トム・ロブ スミス 著

内容(「BOOK」データベースより)
スターリン体制下のソ連。国家保安省の敏腕捜査官レオ・デミドフは、あるスパイ容疑者の拘束に成功する。だが、この機に乗じた狡猾な副官の計略にはまり、妻ともども片田舎の民警へと追放される。そこで発見された惨殺体の状況は、かつて彼が事故と遺族を説得した少年の遺体に酷似していた…。ソ連に実在した大量殺人犯に着想を得て、世界を震撼させた超新星の鮮烈なデビュー作。




国家保安省、何だろうと思ってググッてみました。
いろいろ名称は変わってるけど、KGBの前身だったんですね。

東西冷戦中、東側の情報はなかなか入ってこなかったんですが、この本に書かれている市民生活を話半分だとしても過酷過ぎます。
プロローグ、飢えで次々と人が死んで行き、生き残るためにはその肉すら喰らう、これに絶えかねて革命になったんだろうに体制が代わっても貧しいものは貧しく、力のある者は肥え肥る。ロシア革命の指導者はこんな未来を望んで蜂起したんだろうか・・・

著者がスターリン下の市民生活やソビエト社会についてどの程度の調査をしたのかわからないけど、北の将軍様の国や文化大革命の頃の中国などを見ても誇張ばかりではないだろうと想像できます。

ストーリーより何より、当時の息をするのもままならない程の管理・監視の中での不自由な暮らし、今日を生き延びる事だけを目的に生きている状況に圧倒されてしまいました。



好きなことが言えて、何処に住むのも自由で、誰に脅えることも無く暮らせるのは実に幸せな事なんだと改めて思った1冊でした。


ミステリとしても面白いんですが、ソビエトのあれこれの方に興味が向いてしまって、こんな感想になってしまいました。



チャイルド44(上巻)


チャイルド44(下巻)





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最終更新日  2010年01月10日 23時12分20秒
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