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カテゴリ:本 ☆☆☆
『メイン・ディッシュ』
北森鴻 著 内容(「BOOK」データベースより) 小劇団「紅神楽」を主宰する女優・紅林ユリエの恋人で同居人のミケさんは料理の達人にして名探偵。どんなに難しい事件でも、とびきりの料理を作りながら、見事に解決してくれる。でも、そんなミケさん自身にも、誰にも明かせない秘密が…。ユーモラスで、ちょっとビターなミステリ連作集。文庫化に際して、新たに特別短編を加筆。さらに美味しくなった、スペシャル・メニューを召し上がれ。 ブログ友達タシガミさんがこのところ絶賛してる北森鴻氏。 今まで未読でした。 図書館では北村薫氏の隣にあって、名前だけは常に目に入ってきてましたが その名前の硬さから勝手にハードボイルドを連想してまして、今日まで未読(^_^; アハハ… が、他人に影響されやすい私は「どんなもんだ?」と思い、北森初心者ゆえ、105円コーナーにあったので薄い方から2冊(もしハードボイルドだったとしても、薄けりゃ意地でも読むだろう)買ってきました。 だからハードボイルドは勝手な思い込みなんですが(^^ゞ で、この本。 連作集です。 短いプロローグはやたらと寒々しくて、隠隠滅滅としてて、どんな凄惨な事件が起きるのかと先行きにかなり不安を感じての本編スタート。 ところがこれは・・・・・ トンネルを抜ければそこは常春の国だった的なほのぼの・・・はちょっと違うか、 日常の中にあるちょっとした謎に犯罪要素がちょっぴり入ってはいるものの 総じて美味しく(主人公ミケさんは料理の達人)、妄想爆裂(小杉の迷推理)と 鋭いツッコミ(ねこさんの裏拳)が絶妙のユーモアミステリ。 一話完結の短編集ですが、巧妙にトリックが隠されてて、1冊で大きな謎も解けるという 完全に私の好みでした。 タシガミさん、素敵な作家さんを紹介してくれてありがとう。 【中古】文庫 メイン・ディッシュ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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