アイ・アム・レジェンド
『アイ・アム・レジェンド』リチャード・マシスン著 ハヤカワ文庫映画を見て原作を読みたくなった。中盤過ぎまで面白かったのに後半陳腐になったのは何故だろうと思ってね。1954年に出版で物語の舞台となってるのは1976年から78年。映画は2012年が舞台なので設定とかいろいろ原作と違っている所はあるけど前半は概ね原作を踏襲していた。画像以下は映画と原作のネタバレを含みますのでご注意ください。アイ・アム・レジェンド(C)2007WarnerBros.EntertainmentInc. 映画は、感染すると死んでしまうかゾンビになってしまうウイルス、これに感染しないで生き残ってる別の人間が登場したあたりで、彼女のセリフからなんとなく先が読めてしまった。1人生き残ってるって事は他に30人は生き残ってる・・・ゴキブリじゃないし(^^;で、生き残った者たちで未来を作っていこう!!みたいな。アクションは派手でよかったんだけどねぇ、肝心のストーリーが平凡なものになってて残念。原作は、ネヴィルは本当にたった一人生き残った人間で、地球は吸血鬼の支配する世界になっている。生き残るためせっせと吸血鬼狩りをしていたネヴィルだが、彼の存在は吸血鬼たちにとって脅威で、彼もまた吸血鬼から狩られる身となる。映画と原作では結末がまったく違ってて、「 I AM LEGEND 」これの意味さえ違っている。映画では人類を救った男として伝説になるんだろうけど、原作では新たな支配者「吸血鬼」の歴史にとって、忌み嫌われるモンスターとして伝説化するんだろう。私は原作の結末の方が良いと思う。安易に変えすぎ!