健康が一番　身体が資本

ある患者さんの話です。

ご主人さんから「妻が家事をするのは当たり前だから、俺はありがとうとは思わないし、言わない」と言われたそうです。

その根拠はある宗教の本を読んだことからだそうです。

その言葉を聞いた奥さん（患者さん）は大変にショックを受けられて、それ以来、ご主人さんに対する心が冷えたのだそうです。

患者さんの命の声は、色々な身体の痛みや不調の根本原因は、そこにあるとはっきりと訴えていました。

その痛みを癒すことは命の力でできるようですが、日々、張本人と暮らしているため、癒えてもまた同じ繰り返しとなるようなのです。

相手を変えることはできないから、自分を変えるしかないという方法なのでしょうが、ちょっと一筋縄ではいかないです。



患者さん（奥さん）、本当にかわいそうだと思います。

私も我が家の奥様に面と向かってありがとうとはあまり言わないので、その話を聞いて反省すること大です。

もともと赤の他人の男女が、夫婦となり同じ屋根の下で暮らすということは、どういう形の結婚であれ、お互いに尊敬の気持ちや敬愛する気持ちは絶対に必要だと思います。

家事をすることは妻の仕事であり当然のことだから、感謝する必要はないとするのは、相手に対する敬愛の気持ちを放棄するのに繋がりはしないでしょうか？

そのような気持ちになることは、傲慢になっていないでしょうか？

その宗教の書籍を読んではいませんので、批判するつもりはありませんし、またそれなりの根拠もあって書籍としているのでしょう。

しかし、私個人の感情としましては、当たり前のことだからこそ、なおのこと感謝の気持の「ありがとう」の言葉は必要だと思うのです。

当たり前のことをきちんとこなしているからこそ、社会は成り立ち、生活も成り立ち、社会の秩序が維持されて行くものだと思います。

無秩序な社会に幸せや健康がもたらされるでしょうか？

社会は人で構成されていますが、その中の一人の人の体を見つめると、無秩序な状態、バランスを崩し、循環性を失っている。

それはその人個人のみならず、社会もそのようであると言えるような気がします。

ナルサワ自然療法院



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