今回の草津旅行の目的は「温泉満喫」、それからもう一つは「草津白根の魅力に触れたい」だった。前々から興味を持っていた「草津白根」。幸運にも天気に恵まれ「草津白根」のハイライトとも言える二つの火口跡、湯釜・弓池を巡ることが出来た。
「湯釜」は周囲300m、水深約30m、60年程前から繰り返し噴火が続いた火山活動によって出来たそう。草木を全く寄せ付けない薄褐色の山肌の中にエメラルドグリーンに輝く水湖を見ることが出来た。なんとも色彩が美しい!!この水湖は世界一の強酸性、まさに草津白根のシンボル火口湖(カルデラ湖)だ。今回残念ながらお目にかかれなかったが、乳白色から薄水色、そしてエメラルドグリーンへと天候によって湖水の色が何色にも変わると言うから面白い。硫黄の匂いが非常にきつく身体にあまり良くない、と言うことを除けば、駐車場から約10分程度で「誰でも気楽に登れて絶景を楽しめる」と言うところが魅力的☆
一方「弓池」は周囲約800m、「湯釜」とは対象的で周囲は湿原化している火口湖。高山植物・湿生植物・カルガモに出会うことが出来、非常に穏やかな風景を味わった。秋には見事な紅葉が期待出来、別の良さを見せてくれるだろう、と思う。
山の上では「偏形樹」を見ることも出来た!「偏形樹」とは寒風害による乾燥などで、風上側の枝の成長が阻害された樹木のこと。風上側の枝の成長が遅れ、枝は風下側に伸びた非対称の樹木となってしまうそう。風向、風の流れが分かりますね。
南に約3km離れた本白根山(2,171m)(標高2,160mの活火山「白根山」と合わせて「草津白根」と言うらしい)は高山植物の女王とも呼ばれるコマクサの大群落が広がっている、とのこと。今回は時間の関係上「草津白根」の最高峰(本白根山)まで登れなかったのが残念。次回は是非、それぞれの季節の顔を持つ、山々を楽しみたいと思う。