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テーマ:本のある暮らし(3285)
カテゴリ:棚から100冊読破への道。
「たったひとつの冴えたやりかた」ハヤカワ文庫SF ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア/朝倉久志:訳 表紙・本文中イラスト:川原由美子 ↓上の本と同じものかはわからないけれど、楽天ブックスにあったのはこれ。 たったひとつの冴えたやりかた ページ数は同じ。ということは同じ本なのかな。 私が持っているのは、当時の値段で580円だったんだけど。 「これがたったひとつの冴えたやりかた」 琴座で飛行任務についていた、わずか16才の少年ハン・ルー・ハンが最後に残した言葉。 主人公のコーティーは好んでこの少年英雄のエピソードに思いを馳せている。 一方、当のコーティー・キャス16才が発する印象的な言葉は・・・ 「あちっ!」「うへ!」「ぎゃは。」「つうことは、行方不明のあの船じゃんか! たいへんだあ。」「あ、いけね」 ずっと、読まないまま本を持っていただけだったけれど、コーティーの元気はっちゃけ娘ぶりに脱力。一気に入り込めました。 この本は、デネブ大学の大図書館にて司書のモア・ブルーが若いコメノのカップルに請われてヒューマンの歴史・古文書を紹介していく、という形を取っています。 3つの物語の1話目は表題作、16才のバースデイプレゼントのかわいらしい仕様の宇宙船を、クレジットをはたいて大改造し本物の長距離宇宙飛行に羽ばたいた女の子コーティーの話。 2話目は宙域でトラブルに見舞われた宇宙船の回収救難と、難破船探査を仕事にするブラックバード号のレイヴンの話。グリッド・ワールド、グリッド・ショー、<暗黒界(ブラック・ワールズ)>のことも出てきます。 不測の事態が起こった時のレイヴンの行動は早い! 描写の緩急メリハリがあるなあと思いました。 3話目は<リフト>の外で探査活動中のRR1号(リフトランナー1号)の乗組員の、別種族ジールタンとのファーストコンタクトの話。 R-R-1から届いた1本のメッセージパイプは、<リフト>の外で乗組員に起こった奇妙な身体・精神的変調について告げていて・・・。 連邦基地900・R-R-1・惑星ジールタンと同時進行(?)でストーリーが進みます。 フリーページ「だいたい自分の棚から100冊」で、このカテゴリーの本をまとめて紹介しています。
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