図書館で背筋を伸ばして集中読書
図書館に行った。集中して本を読むためである。しばらくすると中学生男子4名が私と同じ机の席に着いた。どうやら夏休みの宿題をするようである。ところがこの中学生、勉強道具は出したのだが、はじめたのは勉強でなくおしゃべり。小さな声で控えめに話すのならまだしも普通にしゃべる。おまけにカバンの中からお菓子を取り出しくちゃくちゃ食べる。背筋を伸ばし読書をしている私のことなど眼中にないらしい。そこで一言。「すまん。 静かにしてくれ。 うるさい」中学生4人は即沈黙。図書館の人も私を見て一瞬動きが止まった。一瞬にして空気が代わったのを感じた。私が着いた席は図書館の人たちがいる受付の近く。図書館の人にも聞こえるくらいの声で一言注意をしたのです。その後4人は正しい中学生となりだまって勉強に取り組んだ。私も再び集中読書。しばらくすると中学生たちは一人二人と片づけをはじめた。どうやら宿題は終わったようだ。「うるさくしてすみませんでした。 おかげで集中して勉強ができました。 ありがとうございます」そんなあいさつはなく静かに帰り去った。私は構わず集中読書を続行する。本を読み終え図書館の時計を見ると6時をすぎていた。いつもは5時閉館だが水曜と金曜は7時閉館。うっかりそのことを忘れていた。早く帰らなければ…。