名文暗唱しつつ漢字を書く小学2年生の底力
全漢字試験の合間に名文暗唱の試験も行います。先週から始めた同時並行的試験です。試験前に集めた名文暗唱記録表を見ながら私は子どもの名前を呼びます。呼ばれた子はその場で名文暗唱をします。「山田さん」「はい」「『走れメロス』」「『走れメロス』太宰治 ふと耳に、潺々、水の流れる音が聞こえた。そっと頭をもたげ、息を呑んで耳をすました。すぐ足もとで、水が流れているらしい。…」山田さん(仮名)はこの後、『徒然草』『日本国憲法 前文』『いろはかるた 江戸』をたてつづけに暗唱します。暗唱時間は約5分。驚いたことに、漢字を書きながら暗唱するのです。山田さんだけではなく半数以上の子がそうしていました。口で暗唱する。耳で暗唱を聞く。目で文字を読む。手で漢字を書く。子どもたちの脳は相当に活性化しているでしょう。こんなことまでできるのですね。力のある小学2年生に毎日びっくり仰天の日々が続きます。