名文音読をはじめる。
春望 杜甫国破れて山河在り城春にして草木深し時に感じては花にも涙を濺ぎ別れを恨んでは鳥にも心を驚かす烽火三月に連なり家書万金に抵たる白頭掻けば更に短く渾べて簪に勝えざらんと欲す名文音読をはじめる。2年生では初めての試みである。今まで5年生で行い効果を上げてきたが果たして2年生でどうだろう。2年生では難しすぎないか。当初そんなことも思ったが5年生にだってむずかしいのだ。意味なんて分からない。分からないがくりかえし音読すれば読めるようになる。暗唱だって時期できる。難しさにおいて5年生も2年生も大差はない。くりかえし音読すればいいだけだ。エイヤと思い子どもたちに台紙用のボール紙と漢詩3選をくばる。「春望」「春暁」「偶成」である。台紙にこの漢詩3選を添付させる。そして言う。「全員立ちましょう。 先生につづけて連れ読みをします。 春望 杜甫」「しゅんぼう とほ」こうして連れ読み音読を2回し、その後1回全員音読をする。意外と子どもたちはあまりつまらず大きな声で音読できたのだ。次の時間は1回だけ全員音読。次の時間も1回だけ全員音読。授業開始のあいさつ代わりにこれから毎日つづけよう。