10分の1(ファクター10)を意識しよう
「原田先生、うちんとこの電気代3万円やったわ」「ええ、そんなにするんですか」朝T先生に挨拶をした後そんな話をした。T先生は昨日の私の公開授業を見て早速ご家庭の電気代を調べたという。昨日の公開授業で原田家の電気代も紹介した。うちでは1ヶ月だいだい1500円である。4人家族で1500円の電気代というのは日本の一般家庭の平均で言うと安い方だろう。「先生のお家は何人家族ですか」「7人家族やねん」「それなら9割削減も可能ですね」「ほんまやなあ。うちは原田先生とこの10倍以上やから」昨日の公開所業ではCO2削減の数値も取り上げた。京都議定書で日本は1990年比で6%削減を約束した。しかしそれだけでは人為的な気候変動(温暖化)の進行は止めることはできない。イギリスのある研究所によると80%の削減が必要だという。でないと海流、海の流れが止まることもありうる。映画「デイ・アフター・トゥモロー」がますます現実化してくるわけだ。イギリス政府は今年、6割削減を法制化しようとしている。(公開授業ではここで子どもたちが拍手をした)6割は60%。日本の10倍もの削減目標だ。では日本は一体どれくらい削減する必要があるのか。気候変動に詳しい京都大学の松岡譲教授によると、「80~90%」つまり8割から9割削減しないといけないことになる。日本全体でエネルギー消費を10分の1に落とす。ヨーロッパでは「ファクター10(テン)」ともいう。まずは「10分の1」「ファクター10」を意識しよう。T先生、簡単じゃないけど、決して無理ではありません。一緒にやりましょう。