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テーマ:【全国地酒めぐり】(257)
カテゴリ:食
先日酒を買いに浜松の地酒の蔵元へ行きました。浜松酒造の「天神蔵」です。
ここは酒を売っているだけでなく、簡単な食事のできるコーナーもあります。またギャラリーもあって、地元の芸術家の作品が展示されたり、不定期でイベントも行われています。更には事前に予約をすれば、清酒の仕込み蔵や麦酒工房も見学させてもらえるようです。 私は今回「出世城」という日本酒を買いました。出世城というのは浜松城のことを指すのですが、浜松城は戦国時代徳川家康の居城だったところで、江戸時代に入っても多くの有力譜代大名が配置されました。天保の改革で有名な水野忠邦などは、出世を狙ってわざわざ九州の唐津から実質石高で劣る浜松へ移ってきたりもしています。 この天神蔵には他にも焼酎や梅酒、地ビールなども売っています。 その中で、「銀露」という日本酒もありました。実は私の祖母の家が2年半前まで酒屋をやっていて、仕入先で「ギンロさん」と呼んでいたところがあって、それと何か関係があるのかなと、非常に気になりました。 店の人に「銀露」のことを聞いたら、昭和42年までは「銀露」しか売っていなかったそうです。その後「出世城」を売り出したところ、名前が縁起がよく、「出世城」の方が売れ行きがよくなったということでした。 店の人に親戚が以前酒屋をやっていたことを話すと、どこの町ですかと聞かれ、町の名前を答えると、私の祖母の名前が返ってきたのでびっくりしました。その店の人は白髪で60代か70代に見えましたが、若い頃は私の祖母の店によく配達に行っていたそうです。 また、同じ町内にもう1軒親戚が酒屋をやっているのですが、その店のこともご存じでした。そこの息子が若い頃浜松酒造で働いていたそうで、そのことは私も知らなかったので、驚きました。 それにしても、世間は狭いものです。東京ではありえないことかも知れませんが、こちらではしばしばあることです。悪いことはできません。 天神蔵はこちら↓ http://www.tenjingura.com お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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