恋慕
川面に映る 日の光が きらきらと揺れ 凍える冬の日差しが ひと時の夢を誘う あなたは今 あの町の雑踏の中 あの頃のように 足早に歩いていますか 私は今 ふるさとの川を眺め あの頃のように あなたの帰りを待っています 川岸に立つ 古い椿が ゆらゆらと揺れ 頼りなげな冬の風が 心の中を拭きぬける あなたは今 コートの襟を立て あの頃のように 肩をすぼめて歩いてますか 私は今 ふるさとの川辺に立ち あの頃のように あなたの帰りを待っています 私は今 ふるさとの風に吹かれ あの頃のように 帰るはずのない あなたを思い続けています