『No,6』を読む&今日のショックな出来事
あさのあつこ特集No.6#1今日は、こども本を読む会でした。今月の課題の本は『NO,6』あさのあつこ作 講談社この本は、私が選んだ1冊です。現在7巻まであるこの作品。長男の部屋で、並んでいます。私は、近未来小説というのが読み慣れないせいか、いつか読もうと思いながら、今まで、そのままになっていました。今回、なぜそんなにも、出てすぐに夢中になるのかが知りたくて読む会の本に一冊にいれてもらいました。読む会のメンバーは、古典的な作品をほぼ読破している方々ばかりで、その方々がどうとらえるかもお聞きしたかったというのもあります。私は、この作品のスピード、いろいろな視点から変化が、のめりこませるひとつ魅力だと思います。それと、現代社会への皮肉の中に、ぽっとほっとする出来事が組み込まれているのもいいなァと思いました。例えば、お母さんに読んでもらった本のこととか。伏線の張り方がほんとうに巧みです。登場人物が、その後どうなってくの??という疑問を残して、続いていくのが、読者を引っ張っているのでしょう。今日、メンバーのNさんが「2017年に本が残っていたのには、うれしかった!」という話に同感でした。スピード感、近未来の危うい世界の中に、今を生きている子どもたちに何か、大切なものを気付かせてくれるものがあるのだと思えば、「ここまでひっぱらなくても‥」という話も出ましたが、完結まで見届けたいと思いました。あさのあつこ特集No.6#2あさのあつこ特集No.6#3あさのあつこ特集No.6#4この会でご一緒している、Oさんより、悲しい報告がありました。30年続けてきた、児童書の専門店を閉めることになったということです。私が4年前に引っ越して、初めて自分で出かけた場所は、その専門店でした。Oさんとそのとき、初めてお話したのに、話がはずみました。今でもそのときのことをすごくよく覚えているのは、引っ越したばかりで、知り合いがいなくて、会話することがなかなかできない時期だったのもあります。とってもうれしかったです。今は、この「こどもの本を読む会」などで気軽に話す機会もあり、Oさんのすてきな生き方、考え方にふれさせていただき、ほんとにすてきな方だと思っています。そのとき買って帰った絵本が、『ダンデライオン』ダンデライオンでした。たんぽぽの咲くころを待たずに、1件の児童書専門店が消えてしまうのは、本当にさみしいです。