|
テーマ:最近観た映画。(40140)
カテゴリ:MOVIE REVIEW
人間はどのように生きるべきなのか。アメリカ大陸を西から東へ、カリフォルニアからニューヨークまで描く白黒映像が見事。容疑者にされた無実の青年が犯罪者を追うストーリーは、単なるサスペンスにとどまらない、様々な含みがあり、ストーリーもわかりやすく楽しめる。 航空機会社で働くケーンは、工場の火事で同僚が殺害された事件の容疑者にされる。犯人の手がかりは、消火器をケーンに渡したフライという男と、彼が落とした封筒に記載されていた住所、ディープ・スプリングス牧場。破壊工作員たちの連絡場所を見つけ、彼らの目的は、戦艦爆破。ケーンは、アメリカを象徴する自由の女神像の頂上で、フライを追い詰めた。 第二次大戦中の作品を象徴するかのように、国民の義務、民主主義、全体主義、自由、正義など歴史臭いキーワードが揃う。自由の女神から転落するフライを、救おうとする無実の青年。信念なのか、自分の無実を証明するための利用なのか。犯罪者という肩書にとらわれず、人そのものを見ることを重視している人々に好感を抱く。いい人だ、助けたいという信念と犯罪者を警察に通報したいという義務のどちらを重視するか。名作をNHKBSで見ることができラッキー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年03月23日 13時29分16秒
[MOVIE REVIEW] カテゴリの最新記事
|