中島みゆきと礼文島の澄海岬(「銀の龍の背に乗って」)
礼文島の澄海岬で中島みゆきが「銀の龍の背に乗って」のプロモーションビデオを撮影したと知り、歌詞について考えてみた。中島みゆきの歌は好きでも、「Dr.コトー診療所」を見ておらず、原作の漫画も読んでいない。今日の予定は、ブックオフで長時間の立ち読み決定。題名の「銀の龍」とは何かと調べてみると、さまざまな解釈があり、どれが本当なのか、わからない。説得力が最もあり、歌詞にもしっくりくるのが「船が通った後にできる白波が太陽の光に反射して輝く様子を銀の龍の背」ととらえているもの。昇り龍のような強い金の龍ではなく、小さな弱々しい銀の龍をイメージする。人は弱い。でも、非力を嘆きながらもあきらめない気持ちが大事。悲しみを翼に、傷跡を羅針盤に変えて、前へと進む。銀の龍のように弱弱しさを持ちながらも、進む気持ちを忘れてはならない。銀の龍のように、海を越えて、遠くに飛び立つ。届けに行こう、命の砂漠へ。乾ききった砂漠に、雨雲の渦という潤いや恵みをもたらす。反戦歌のようにとらえている解釈もあるが、この歌を政治的に利用してほしくない。プロモーションビデオを見ると、澄海岬の緑や花がきれいで、人間や生命の美しさを感じるほど。突風や雪が降る季節は澄海岬の環境も厳しく、観光どころではなくなることを忘れてしまいそうになる。『Dr.コトー診療所』の原作漫画を読んだ後、次はドラマを見て、与那国島に行きたくなるのだろう。