プロレスが大好きだからこそ、人気について考える
夕食の時間帯から深夜の時間帯へ移ったプロレス中継の時間はプロレス人気が左右する大きな問題だが、それはさておき、その他について。格闘技団体やハッスルなどライバルが多くなり、ファンを取られた。経営のプロがトップにいて、新しいファン層の獲得のため、曙、インリン、HGなどを登場させ、従来のプロレスファン以外の注目を集めながら、興行成績を伸ばしてきた。従来プロレスが行ってきた、ホーガン、レスナーなど人気レスラーを呼ぶ、コアファンの集客だけでは、経営はうまくいかないのか。従来は馬場社長、猪木社長、大仁田社長などプロレスラー社長でよかった。どんぶり感情で客は集まり、海外選手をたくさん呼び、興行を高く買うプロモーターやスポンサーもついた。経営のプロが社長になる時代になったのか。私自身は、コアファンだが。技について、従来、選手が皆、必殺技として違う技を持っていたが、現在は、前座からメインまで似たような技が多い。選手のキャラという点で善玉と悪玉の対決が基本構造であった。選手には、個性的なキャラがあった。アンドレ、グレートアントニオ、ザ・シーク、タイガージェットシン、ブッチャー。アメリカで受けた日系レスラーとして、カブキ、ポーゴ、ナガサキ。現在ではマッチメーカーが全員をチャンピオンにするため、ヒーローがいない。ヒーローがほしい。だから、長州やミルマスカラス、タイガーマスクが今でも人気がある。新人からヒーローを育てるのは相当な時間がかかる。結果として、人気が低迷する中、多くの団体は技の危険度を高めた。経営がうまくいかない弱小団体は、デスマッチ路線をとってきた、一部興行成績をよくする団体もでてきたが、選手の怪我や事故につながってきた。 プロレスの魅力は、ルールがあいまいなため演出、裁量がきくこと。WWFのビヨンド・ザ・マットの打ち合わせを映画化したようにエンターテイメントを周知させる方法もある。プロレスには、シュートにない演出が可能で、魅力が多いと思うのだが、難しい。