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テーマ:仕事(388)
カテゴリ:仕事関係
介護ヘルパーとして何軒かのお宅に伺っているが、 認知症の方のところへも伺う。 家で過ごせる方々なので、軽度ではあるけど、こだわりがあったり、 同じことを何度も尋ねたりされる。
うちの父も亡くなる数年前、虚血性の認知症に半年間ほどなって、 妄想や幻視、幻覚、幻聴なんかも出て、 厳格だった父がこんなになるのか、、、とショックもあったが、 何度言ってもわかってくれない父を叱ったこともあった。 今思えば、叱ってもなんの解決にもならないのに、私の無知が自分を余計に追い込んだ。
今、介護職に携わり、少しは勉強してわかるようになってきたけど、 やはり身内の介護は、お互い甘えもあるから 難しいかもなぁ、、、って思う。
私が伺っている認知症のおばあちゃんのおうちは、娘さん(たぶん40代)が同居されている。 去年お父さんが亡くなって、一人ほっとけないからと自宅に帰って来られたが、 働いておられるので、ほぼ毎日ヘルパーが入ってる。 たまに娘さんがいらして、おばあちゃんが言ったことにイライラして 怒った声でしゃべったり、糾弾したり、大声で叱ったりされているのを見る。
そんなに怒っても仕方ないのになぁ、、、って思う反面、 娘さんが、イライラする気持ちもよ~くわかる。 ヘルパーは毎日入っているけど、1日1時間を2回だから 大半を娘さんが一緒にいるわけだ。 そりゃ、大声も出したくなるだろうよ。 だって、さっき言ってたことと逆のことを平気で言うし、 かといってわかってないと思ったら 案外覚えてたりして。 ほんと認知症ってアメージング。
私も父に対して似たような感じの時があったなぁ、、、なんて反省とともに冷静にみてられる。 そして私はというと、仕事だと思ってるし、何より他人だから 同じことを何度聞かれようと笑って何度でも答えることができるし、 今言ってたことと逆のことを言ったとしても「ああ、そうなんですか~」って言える。 そ、やっぱり他人だから。 そしてお給料をいただいているプロだから。
私たちヘルパーが入ることで、ご家族も息抜きが出来て、 利用者さんも気分よくしていられたらいいな、と思う。 きれいごとじゃなくて。
父の時もヘルパーさんに来ていただいてたら 私ももっとやさしく接してあげられたんじゃないかな、、、なんてことも今になって思う。 ま、父は、受け入れなかったかも知れないけどね。 フレンドリーな人じゃなかったから。
他人が家に入る(いれる)ことを拒む高齢者やご家族も多いと聞く。 でもそこは一歩踏み出してみるとまた道は開けるよ、と言いたい。
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