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2007.12.11
カテゴリ：詩・本
ワリと私にしては 写実的な詩かな。 でもアブストラクトなエッセンスも スパイス的に、あったり… ＜ラジオからの伝言＞ まだ覚えてるよ 写真の中に写る コンパイルされて もう２度とは戻らない あの瞬間 私はタダ無邪気で 何も考えてない子供で 今の自分を想像するなんてことなかった 郵便屋さんの存在を知らなくて 手紙はポストに入れたら 風が運んでくれるものなんだろう なんて考えていたんだ いつも私の周りには 小さな妖精たちがいて 私を取り囲んで ベッドタイムストーリーを聞かせてくれてた 時々、誰かの噂話なんかが まぎれこんだりしてきて ふとそれが ラジオの電波に乗ったりするように感じた アメリカで切ない時 チープなラジカセから よくエイティーズ専門のラジオを聞いたんだ 聞いたことない曲も 聞いたことあるように感じて なんだか懐かしくなって 昔の自分に会いに行ったりした 部屋を真っ暗にしていて 窓越しからの月夜の明かりしかないんだ そこに浮かび上がる 無数の思い出たちが 私に問いかける 「君は今、幸せ？」 ラジオに合わせて一緒に歌うんだ 目から流れ落ちる 透明な液体は 宝石の道となって 頬を伝って行く 生暖かい孤独感 外では車のドアがバタンっと閉まる音 誰かの存在に気づいて 自分の世界から現実世界へと 冷静に着地する ヘアのドアをノックする音 「出掛けるよ」 何事もなかった顔して 楽しそうな笑顔で迎える ラジオからの伝言なんて もう 聞こえないフリ 悲しい自分は居ないってことにして さようなら 本当の私 こんにちは 良い人を演じる私 今日はどの仮面をかぶってるの？ いくつ仮面を増やして 自分のことも 人のことも 知らぬ間に嫌いになって行くのさ？ いつから私は こんなに 意気地なしになったんだろう お気に入りの記事を「いいね！」で応援しよう
Last updated
2007.12.12 02:52:41
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