よろず屋の猫

こちらはジャンプ感想の続き、その2です。
その1はこちらです。


『バクマン。』

『CROW』、『＋NATURAL』と競えなきゃ連載させない余裕が今のジャンプにあるのか!?

・・・と激しく思いました。

『ワンピ』、『ハガレン』の様にコミック一巻最初から面白いマンガもそりゃありますが、たいていのマンガは連載していく内にどんどん面白くなっていくもんじゃないの?。

ネームの段階で、「ジャンプ看板マンガと競えそうだ!!」、そして本当に競えるようになるマンガが分かれば、苦労はないでしょう、編集者も。
可能性があるなら、そのポテンシャルを引き上げて行くのも編集の仕事じゃないかと思いますが。



『保健室の死神』

リヤカー保健室を引っ張るハデス先生が見られただけで、今週はホクホク。

感想は後ほど。



センターカラーの『ぬらりひょんの孫』

表紙はお久しぶりですね、主人公・リクオ。
後ろの百鬼が良い感じ。
ま、やっぱり夜オはカッコ良いですよね。

アニメ情報が。
「片手☆SIZE」がED曲でデビューだそうで。
やっぱりねと思った人も多かろう。
どうせなら卵かけご飯の歌にして欲しいと思ったりする。

うーん、さすがはディーン、萌え路線一直線って気が。
意外に思われる方もいらっしゃるでしょうが、私は『ぬら孫』には萌えキャラはいません。
となると辛いんだよなぁ、萌え重視アニメって見るのが。

妖怪モノ好きの私としては単なる萌えアニメにしては欲しくないんだけどなぁ。


本編。

やっと主人公のターンです。

鞍馬山で修行中のリクオ。
ボロボロです。

お供はゼン。
ま、治療する人は必要ですよね。

土蜘蛛に届く刃・・・オレのどこにある?。
まだまだお悩み中のリクオ。

休憩中、食事中にも係わらず、襲ってきた烏天狗たち。
ゼンに逃げろと言うリクオ。

一方、牛鬼は鞍馬天狗とお話中。

鞍馬天狗は元は羽衣狐の側近だったのだが、みごろし地蔵に京妖怪の記憶をいじられて、降格になったらしい。
って、こんな奴を味方に引き入れて大丈夫なのか?、牛鬼?。

・・・って思ってたら、やっぱり。
狙いはねね切丸。
烏天狗の急襲は修行じゃないんですね。

今のリクオは、人の柔軟さを忘れていると思う牛鬼。
かつて人だった牛鬼には、リクオが人の弱さを見せないようにしている気持ちが分かる。

しかし二代目は違った。
自分の、人である部分を認め、人にしか出来ないことをやってのけた。

てめーらに頼るのが一番だと思うんだ
共に闘ってくれよ・・・なぁ
てめーらの力・・・オレにかしてくれよ

逃げないゼン。
強い烏天狗を前にして、ゼンを守る刃が欲しいと思うリクオ。

「オレは・・・役に立ちてぇんだよ・・・てめぇのな。」

二代目のその業を得るには、信頼、大きな畏れが必要。
それを纏う為の百鬼夜行の御業。
気付いて欲しいと願う牛鬼。

盃を交わした仲のリクオとゼン。

リクオは共に闘う仲間としてゼンを受け入れ、「てめぇの毒の羽、オレの為に広げてくれ。」

リクオの刀から湧き出る妖気。
それがゼンの力を更に強くする。

・・・ってことで良いんだと思う、たぶん。

ってことで、会得したんでしょうか、“百鬼夜行の御業”。

バトルをちゃんと見せて欲しいなぁ。
鞍馬天狗をこれで片付けてくれると良いな。


ゼンはただの回復役ってだけじゃなかったんですね。
誰かの力を借りて、共に闘う。
これに気付くのは、やっぱり一番最初にリクオと盃を交わしたゼンが相応しい。
一代目、二代目からの繋がりではなく、リクオ本人との繋がりがあるキャラ。

なかなか良い展開だと思います。

惜しむらくは上に描いたけど、やっぱりバトルシーンだよねぇ。
せっかく良いセンス持ってるんだし、バトルでもそれを見せて欲しいな。



『銀魂』

普通病院って、男と女は別室だと思うんだけど・・・。
とか思った、お登勢と次郎長の入院シーン。

おっと、マドマーゼル・西郷もいましたか。

これはあれですね、化け物専用部屋ってことで、ですか、空知先生。

ところで我が家のパソコンは“まどまーぜる”と打つと、ちゃんと“マドマーゼル”と変換してくれます。
何てお利口さんなんでしょう。

看病役は平子ちゃんです。

しみじみと話をするお登勢と次郎長。
“約束”に縛られてた次郎長の鎖を斬った銀さん。

それは「てめーなんぞがいなくても、俺が・・・俺達がこの街を護るってよ。」とのメッセージ。

「すまなかったな、幸せにしてやれなくってよ。」

な～んて良い雰囲気の2人なのに、影で聞き耳立ててたかぶき町の皆様方が倒れこむ。
マドマーゼル・西郷まで狸寝入りだし。

各自、カメラ持ったり、携帯持ったり、自分を録画モードにしたり(たま)、お酒持ち込んだり、看護婦さんが心から気の毒です。

「アンタと辰五郎が護ってきた、このかぶき町にゃ、ちゃんとあんた達の意志が伝わってるよ。アンタらの魂うけついだ、バカどもがこんなにいるんだから。」

次の代に引き継がれたその思い。
それまで立派に街を護った次郎長。
辰五郎との約束は果たされている。

だから次郎長は他の約束を果たさなきゃならない。

私ゃねぇ、次郎長、今とっても幸せだよ。
このかぶき町で辰五郎に出会えた
コイツラに出会えた
私らの大好きだった次郎長に、また出会えたんだから。

今までありがとうよ、次郎長。

お登勢の言葉に、手で目をこする次郎長。

も、爺さん、婆さんなのに、こんな素敵なシーンを描けるマンガが他にどれほどあろうか!!。

ただ良い話ってだけじゃないですよ。
粋ってものが感じられるじゃありませんか、お登勢と次郎長には。

で、涙を“小便のキレ”話にもってくところも、『銀魂』。


病院に現れた蛇華。
四天王は虫の息ってことで、体制立て直して出直してきたようです。
ま、悪役キャラとしちゃ、当然って気がします。

「男と違って女は二度はだまされませんよう。」と現れたのが、次郎長の残ってるお約束・平子ちゃんです。

自分も邪魔者だと分かっている、だから華蛇たち邪魔者を道連れに死ぬつもりか?、平子。

が、華蛇を十手の一発で倒す銀さん登場!!。

銀さん、あなたもボロボロじゃないのか?・・・とか、
何て弱っちいの、華蛇!!・・・とか、色々思うことはありますが・・・。

ここからが人情派・銀さんの見せ所です。

次郎長はかぶき町にいてこそ、花を咲かせられる。
「こんな素敵な街に勝てる自信なんて・・・私にはありません。」と平子。

それに平子とお母さんが会いたかった親父は、「もう・・・帰ってきたから。」

次郎長の娘にも、銀さんの舎弟にもなれなかったけど、「ほんのちょっとでも、この街の住人にしてくれた事、嬉しかったです。」

手をついてそう言う平子は、「どうぞ落とし前を・・・。」

「悪いが、泣いてる女をシバく程、ドＳじゃねーんだ。」の銀さんのセリフに、思わず↓が頭に浮かびました。


銀さんだって、絶対思い浮かべながら言ってるに違いない。

そんな平子に銀さんは一枚の紙を渡して、その場所で待ってろと、告げる。


かぶき町はその後、危険度が増したようで。
でもみんな、楽しそうにやってますよ。

そして平子が紙の地図を頼りに行くと、花畑が。
花は真っ赤に違いない・・・と思いますが、何の花かはちょっと分からないなぁ。
曼珠沙華とは茎と葉っぱが違うし・・・。

そして次郎長がそこに居る。

「名は大親分、大侠客、色々と呼ばれてきやしたが、今は全て捨てました。」

「椿平子が父、次郎長と申すものでござんす。」

「あっしは江戸はかぶき町、万事屋一家が末弟、行方不明の父を探す旅をしておりやす。兄弟達の・・・厚き義侠の心により、ここまで・・・きまし・・・た。」

「次郎長が娘、椿平子と申します。」

こんなところで出会ったのも何かの縁、よろしければその旅、あっしもご一緒させちゃくれやせんか。

次郎長は隠居、そして平子ちゃんの父親に戻って、これからは2人で旅を続けるのですね。

イヤ、『銀魂』らしい、良い終わり方だなぁ。

ま、平子ちゃんはあれだけの事をやったんだし、少しは痛い目に会って欲しい気もしてましたが、銀さんがそんな事、出来るわけないしね。

そしてお登勢宅では、辰五郎に同じ花を供える。
お登勢さんの回りには、いつものメンバー達。

これにて、四天王編、終了。


この話もアニメで見たいぞ!!、サンライズ!!。



ジャンプ感想の続き、その3はこちらです。