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カテゴリ:小説・海外
原作は『THE GRAVEYARD BOOK』。
『ジャングル・ブック』への敬愛を込めて描かれた児童書。 あらすじはamazonからのコピペ。 この子をノーボディと名づけよう。 ある夜、一家が殺害された。 たったひとり、生き残ったよちよち歩きの赤ん坊が迷い込んだのは、真夜中の墓地。 この日から、墓地の幽霊たちの愛情溢れる、世にも奇妙な子育てが始まった…。 幽霊に育てられた少年の冒険と成長を描き、カーネギー賞とニューベリー賞をダブル受賞した、ゲイマンの最高傑作。 これは本当に面白い児童書。 そして大人が読んでも楽しいファンタジーです。 始まりは一家惨殺事件、児童書とは思えないですよ。 そして1人逃げたのが主人公の赤ん坊。 彼は墓地の幽霊たちに助けられ、「ノーボディ」と名付けられ、幽霊たちに育てられます。 ボッド=ノーボディは幽霊たちに認められたので、幽霊たちが見えるし、触れることが出来ます。 そして幽霊的に大人になる教えを受けます。 姿の消し方とかね。 それがとっても楽しい。 食屍鬼や夜鬼が出てくる冒険話も楽しい。 そしてボッドは人間の女の子と、幽霊の女の子と仲良くなる。 この2人の女の子とのボッドのやりとりも良いです。 ボッドは人間ですので、やはり人間の世界に戻っていかなくてはならない。 それまでの経過での、ボッド、そしてボッドの保護者たちである幽霊たちの思いの描写も良い。 成長すること、大人になっていくこと、それに伴って経験する悲しみ、苦さもきちんと描かれています。 それはボッドにとっては理不尽なことであっても。 あちらこちらに愉快な楽しみも仕掛けられていて、どんどん読んでいけます。 各キャラがまた良いんですよね。 私はボッドの後見人となるサイラスがお気に入りで、彼の別のストーリーを読みたいと思ったくらいです。 個人的には、彼の両親となる幽霊とのエピソードがもう少し欲しかったかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年02月14日 22時42分49秒
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