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カテゴリ:小説・海外
裏表紙のあらすじを読むと、“俺”な男が、何故だか若い女にモテモテの『男のハーレクイン』と揶揄される小説なのかと思いきや、これが私好みの味わいのある小説でした。
内容紹介はamazonからのコピペ。 元ボクサーのジョーはヴァンクーヴァーの高級ホテルで警備責任者を務めている。 かつて経営者のレオを何者かの襲撃から護ったのがきっかけだった。 ある夜、ホテルでレオの愛人だったメイドが殺される事件が起きる。 ジョーは犯人探しを命じられるが、鍵となるレオの過去には濃密な死の香りが満ちていた…。ダークスーツがよく似合う、謙虚でクールなニューヒーロー登場!MWA賞に輝くスタイリッシュ・ハードボイルド。 2010年のアメリカ探偵作家クラブ“MWA”賞最優秀ペイパーバック賞受賞作。 うーん、ボスの命令で高価なスーツを着させられてるけど、特に“似合う”的描写はなかったような。 スタイリッシュって言うのも違うと思うな。 とても謙虚な主人公だけど、クールって言うのも違うと思う。 彼女に対してとっても心配性。 そして心情的にウェットな部分を抱えている主人公だと思いました。 ジョーはかつてボディーガードをした時にレオの命を護ったのがきっかけで、今はレオがオーナーのホテルの警備責任者をしている。 レオはホテルのペントハウスで引きこもりのような生活を送っていたのだが、ある賞の受賞式に出る気になる。 ジョーはレオにくっついてパーティーに行くのですが、その間にペントハウスで、レオ専属のメイドが殺される。 彼女はレオの愛人だった。 ジョーはレオに命じられて、メイドのラケルを殺した犯人を突き止めようとする。 ・・・と言う感じなのですが、命じられたからだけではなく、ジョーのラケルに対する想いなども丁寧に書かれていて、それが犯人探しの一面であると感じられる。 そう言うジョーと言うキャラがとても良く表現されている。 レオはまぁ、プレイボーイなのですね。 で、過去に色々あったりもして、更に子ども達との関係も最悪で、それが事件を難しくしている。 事件自体は、最後にジョーが犯人を思いつく行動が、「何でもっと早くやってなかったんだ?」と思えてしまうので(少なくとも私ならさっさと終わらせている)、その点が弱いかなぁ。 上にも書きましたが、ジョーは元ボクサーで、だからこそ年齢を重ねて体力は落ちてくるし、それで弱気にもなったりするのですね、だから彼女に対してもとっても心配性。 そう言うジョーと言う人間を味わう推理小説だと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2011年09月06日 21時47分06秒
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