『闇の記憶』から事実上続いている『希望の記憶』です。
あらすじはamazonからのコピペ。
逃避先でコークが出会ったのは少女の水死体三人の少年たちが河で見た死体は身元不明の少女。
その小さな町では20年前にも別の少女殺害事件が起きていた。
『闇の記憶』続編となる、大人気シリーズ第6弾!
今、彼女は殺されようとしている。まだたった14歳なのに。
悪夢のような人生でも希望だけは捨てないできたのに―。
重傷を負ったコークが避難した小さな町で身元不明の少女の水死体があがった。
さらに明らかになる20年前の少女殺害事件。前作『闇の記憶』に続いて、ハードボイルドの新境地を切り拓く傑作。
これは良かったです。
これを読むための『闇の記憶』なら、それも良しと思えるくらいに。
てっきり自分の身に降りかかった災難を何とかするストーリーになるかと思ったら、そこはさすがにウィリアム.K・クルーガー、全く違う事件を用意して、『闇の記憶』との独立性も保っている。
コークは今回は逃避先で怪我して従姉妹のところに逃げ込んでいるので、事件に関しては余り活躍できません。
その代わりに前作で登場したダイナが動く。
従姉妹の子供の男の子、その友達の女の子、この二人が凄く良い。
この子供たちと、ダイナのヒーロー物(ヒロインだけど)っぷりを楽しめる小説。
ではコーク物じゃなくても良いんじゃないのか?と、読後に一瞬思ったりもしましたが、動的に事件に係われない分、精神的に特に男の子に寄り添う。
そのシーンにコークらしさが出ていると思う。
事件に係われないのに、コークらしさは出ていて、ちょっと変わった感じのシリーズ物ミステリーになっていると思う。