『密猟者たち』でアメリカ探偵作家クラブ最優秀短編賞を取った作家さんですし、あらすじ読むと私の好きなタイプ・・・と思ってたんですけど、それほどではなかったなぁ。
あらすじはamazontからのコピペ。
ホラー小説を愛する内気なラリーと、野球好きで大人びたサイラス。
1970年代末の米南部でふたりの少年が育んだ友情は、あるきっかけで無残に崩れ去る。
それから25年後。
自動車整備士となったラリーは、少女失踪事件に関与したのではないかと周囲に疑われながら、孤独に暮らす。
そして、大学野球で活躍したサイラスは治安官となった。だが、町で起きた新たな失踪事件が、すべてを変えた。過去から目を背けて生きてきたふたりの運命は、いやおうなく絡まりあう――。
英国推理作家協会賞ゴールド・ダガー(最優秀長篇賞)、ハメット賞ほか多数のミステリ賞ノミネート。
少年時代のラリーとサイラスは良い。
でも大人になってからの二人に魅力的な描写がないと思えたんですよね。
南部での子供時代を描いてと言うならジョー・R.ランズデールの『ボトムズ』、ロバート・R・マキャモンの『少年時代』には叶わないかなぁ。
で、子供時代の友情を、大人になった主人公が・・・と言うなら、『ミスティック・リバー』(デニス・ルヘイン)の方が好き。
ホラー小説好きな少年と言うと真っ先に『スタンド・バイ・ミー』を思い出しちゃったし。
これらを超える何かがなかったと思う。