東海地区初FPのお仕事
今週、弊社のお客様に東海地区初の任意後見付個人信託契約を締結していただきましたが、なんとこれが東海地区初登場だったらしいのです。個人信託とは、遺言では実現できない相続の諸問題を解決する一つの方法です。例えば、「5000万円の預貯金を持って亡くなると、そのお金は子に相続されるが、子は未成年でお金を手にすると消費してしまう。できれば生活費に充てるために毎年200万円づつ25年で渡せるようにして欲しい。」という遺志は、遺言では実現できません。遺言では5000万円は一度に子に相続される形になってしまいますので、制度的に毎年支払いを担保する方法にはなりません。これを解決するのが個人信託です。5000万円を信託会社に信託することによって、子に相続されず信託会社が信託契約に従って、毎年200万円を子に支払っていきます。信託会社には、預かった5000万円を運用する権利はありませんので、委託した人は信託と同時に運用のアドバイスをする人を財産管理アドバイザーとして選んでおき、信託会社に指図する指図人とともに財産の運用を検討します。この仕組みではFPが財産管理アドバイザーとして活躍することができます。なかなか知られていない仕組みですが、良い制度だと思っております。利用の用途は無数にあると思います。資産家でなくても沿うぞkは問題になりますので、こうした仕組みをうまく使って、争族にならないようにするのもFPの重要な仕事です。