こころに映るよしなしごと

  ひさしぶりにジムに行った。仕事が忙しくなってきたけれど、来週も忙しいので、行けるときにいっとき！ということで行った。男子大学生風の若者が数名室内にたむろし、よくいる二人組みのご婦人は相変らず内容がわからない津軽弁を連綿と発しながら、手と足と口を動かしていた。

　昔、井上陽水の歌に「いつのまにか少女は」というのがあり、その歌を聴いた時、気がつけば大人になっていた、というものなのだろうかと訝っていたが、そうだと実感したのは、さほど後ではなかったような。

　こうやって、こつこつと、ストイックに、誰とも話さずに、ジム通いを続けていれば、いつのまにか、という僥倖がやってくるのだろうか。