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カテゴリ:ふとかんがえたことなど
田舎のたんぼや畑が広がるところに踏切がある。なぜそんなところに踏切があるのかというと、道路が線路を横切っているから。日中でも1時間に1本ぐらいしか電車が通らない踏切は一日の大半を静かに過ごす。思い出したように警笛を鳴らし、左右にシフトして明滅する赤色灯を発光させ、細長いなぎなたのような遮断竿をおろす。 夜になりまわりが真っ暗になると、自らを照らすささやかな灯に浮き上がる。漆黒の闇の中に浮かぶそれは、卑下するわけでも自惚れるわけでもなく、さみしそうでもなく浮ついているわけでもなく、ただ静かに、そこにある。 たとえて言うなら、そんな孤独。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.10.23 20:54:06
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