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カテゴリ:青森歩き眼です
昨年同様、桜が散った後の弘前のお城の周りに行く。まあ仕事だから仕様がない。むしろ観光客がいなくてよい。弘前駅からお城に向かっては上り坂になっていて、敵軍がJRに乗って駅で降りて攻めてきても、途中で息切れする寸法か。昔の人はよく考えたものだ。
メインストリート(土手町通り)から入ったひどく狭い小路に喫茶店「万茶ン」がある。冬に仕事で通過したとき、タクシーで行ってもらったが定休日でもないのに閉まっていたことがあった。今回はちゃんと開いていた。 3代目のマスターがカウンターにいる。レジわきに写真がある。下駄をはいた太宰(旧制弘前高校時代なら「津島修治」さんか)が友人と写っている。すらっとしている。マスターの話だと170センチ以上だったらしい。憂いを帯びた優男というわけで、こりゃあ弘前でも銀座のバーで椅子に足上げていてももてたのだろう。 初めて三鷹の太宰の墓に行った時は、桜桃忌の少し前だったと思う。鈍色の空の下、森林太郎さんのはす向かいに眠っていた。 梅雨の時期になったら、ポケットに「津軽」の文庫本を入れて、津軽鉄道にでも乗るとするかな。トカトントン。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.05.13 10:18:08
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