三沢市は小比類巻かおるの出身地で斗南藩の記念館には箱膳あり
青森に来て初めて三沢市に行った。三沢市の真ん中辺りにはミサワベースがある。北のほうにはむつ小川原湖(十三湖とならぶしじみの産地)があり、ラムサール条約の仏沼がある。 ミサワベースがある関係からか、東北ではめずらしく、昔からFEN(極東放送)が聞けた。大瀧詠一は岩手県の出身だが、ミサワベースのFENを聞いていたという。三沢市出身のシンガーに小比類巻かおるがいる。初めてそのレコードを六本木のWAVEで見つけたとき、てっきり沖縄あたりのシンガーかと思った記憶があるWAVEでは、他にエバリーブラザースのCDを買った。 仏沼の手前に「斗南藩記念館」がある。とは言っても、貧しそうな当時の小屋の見世物などが中心で、まるで北海道のアイヌ村のようで、あまりよい気はしない。比較的立派な六十九種野草堂という建物の中で、おひつを置いて箱膳の上で貧しい食事をしている風景があった。 なんだか、不思議な気がした。晩秋の雨がすぐ近くまでちかづいてきた。