こころに映るよしなしごと

　ず～っと机に座りっぱなし（たまにシボレーバイクで秋田市の街中を移動）の日々にようやく出張が入る。
　男鹿半島に行く。道路のすぐわきがずっと海。
　時間調整のため、近くの漁港に寄る。
　海面から10メートル近く高い堤防の上で疑似餌でイカを釣っている家族を見つける。

　山間の方から磯辺に行くと、そこはまるで「僕の夏休み２」の世界。
　漁港の中は世界が終わったように静まりかえり、遠くでみんみんぜみとオーシーツクツクが鳴いている。カラスの鳴き声が妙にくっきり港の中にこだまする。
　外海を横切る漁船の船外機の音が近づき遠ざかっていく。

　僕夏を感じた分だけ、日焼けをした。