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こころに映るよしなしごと

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つゆのあとさき@ Re:嘘つきは嫌い(12/09) 私は嘘がつけない、というのはすでに嘘で…
つゆのあとさき@ Re:食堂かたつむり と 図書館からの電話(01/31) 「図書館が醸し出す、蔵書と言う森の中に…
つゆのあとさき@ Re:まるまつはそれなりお気に入り(12/13) へぇ~ まるまつはまだ入ったことがあり…
つゆのあとさき@ Re:水の国(05/19) こんな道を夜走るのも好きです。海の中を…
つゆのあとさき@ Re:薄暗いビリヤード場でコロナビールの代わりにスーパードライボトルで(05/18) 高3の時、学校帰りに何回か行きました。…
2009.03.08
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カテゴリ:食べ物
 子供の頃、寒風吹く寒い日でも家にいることは無く、街中を走り回っていた。商店街の店先に、大きな壷が置かれ、そのまわりに茶色の紙が貼ってあって、「九里より美味い十三里」と筆字で書いてあった。近くによると暖かい気配と焼いものいい匂いがしてきて、ポケットの小銭をまさぐって、1本買ったりがまんしたりした。

 そして今。スーパーで大きい焼いも1本買って紙袋に入れてもらう。かじるとこぼれるので紙袋の中でかじる。ハンバーガーのようにかじる。焼いもの匂いと紙袋の紙の匂いが混じりあい、えもいわれぬ秋のような、陽だまりのような、干草のような、いい匂いがする。

 スーパーバックのビニール袋が日常茶飯事となってしまったが、ちょっと前(と言っても10年ぐらいか)は当たり前のようにスーパーマーケットからの帰りは紙袋を抱えていたものだった。紙袋ごしに焼いもを握って、がさがさという紙袋の音を聞く。

 こいつを熱いお茶で頂きながら、録画しておいた「相棒」とか「昔のテレビドラマの再放送」とかをぼーっとして観ていると、時と立場と状況を、ほんの束の間、忘れる。







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Last updated  2009.03.08 21:22:33
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