仮装集団
この本実は図書館の新着本を見ていて”何だ仮装集団って”って思ってなんの予備知識も無く借りてしまった・・・・・題名借りで、改めて作者を見ると”あれ?この人”そう、 白い巨塔とか華麗なる一族書いた人では・・・・・・・・・何かナンセンス小説かと思っていたんだけどで、内容はと言うと・・・・・・・・右だの左だの・・・・・・表向きは”音楽団体”ではあるが・・・・裏は政治集団・・・・・ちょっとかなり昔の話っぽいけど内容自体は面白く読めました。政治に引き裂かれた芸術の世界。あの美貌の女の正体は...? --『白い巨塔』『華麗なる一族』に連なる社会派長篇の傑作。すぐれた企画力で大阪勤音(勤労者音楽同盟)を牛耳っているニヒルな敏腕家流郷正之は、勤音内部の政治的な傾斜を感じている。勤音組織は人民党とつながっているのではないだろうか? 党との関係を探るため、流郷は美貌の経理責任者江藤斎子と情事を重ねた。だが、すべてを知った時、流郷は......。政治の手で操られる集団の無気味なエネルギーを綿密な調査と豊かな筆力で描く長編。JBOOKSより