■■テントウムシダマシ通信■■　　～自然農法の世界～虫と雑草と野菜とともに～

[自然農法の虫たち] カテゴリの記事

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  (455) アメシロ

  ​​​​​​早朝6時……筆者が住む地区の集会所前では懐かしい……「朝のラジオ体操」風景が……筆者は……これに参加するため集会所にやって来た訳では無いが童心に戻って一緒に体操……実はこのあと、今年２回目となる「アメシロ防除」の農薬散布が行われるのだ　​​​​​​筆者……今年は……「区長代理」を仰せつかっているので当然、参加はしたが……　実は、この「防除効果」にはすこぶる疑問を抱いている　……と言うのも、この農薬散布は「​​​ア​メリカシロヒトリ​​（幼虫）」に直接噴霧しなければ効果はゼロ……要するに幼虫の発生していない場所や時期に噴霧しても発生の予防効果はないのだそのかわり……樹上にいるセミなどは……バタバタ飛び立っても……死んでしまうが……【アメリカシロヒトリ】1945年頃に北米から国内に侵入し全国に広まる成虫（蛾）は一般に全体が白色で幼虫の時にサクラ、クリ、クワなど多くの樹木の葉を食べ尽くす​​​来年度も実施すべきか……　みんなで話し合ってみようと思うところで、次の画像は……​​​ア​メリカシロヒトリ​ではなくて「ヒトリガ」という同じ科には属するが……「シロヒトリ」という蛾だ個人的好みで言えば……「蛾」はあまり好きではないが、この「シロヒトリ」に関しては……ええっ！　「月光仮面」って、知らないの？あの「隠密剣士」の大瀬康一を知らないの？​えっ！「ヒトリガ」って……孤高の「独り蛾」の意味じゃなかったの？「火取り蛾」「火盗り蛾」……？？「飛んで火にいる夏の虫」の意味だったの……？？へえ～　​【シロヒトリ】真っ白な翅を持つ大きな（52～66㎜）ヒトリガ脚と腹部側面は赤い幼虫の食草は、スイバ、ギシギシ、イタドリ、タンポポなどで毒針毛は持っていない​​このシロヒトリは昨年モロヘイヤの葉にいたものだが……モロヘイヤは​「野菜の王様」シロヒトリも純白で大きく風格があって​「蛾の王様」​のようで似合っているモロヘイヤと言えば……今年、苗作りに失敗し、先日、二度目のタネ播きをしたところだが……(450)ナス、栽培断念​・参照今回は順調で……間引き苗を食べたら、茎部分は硬かったが……　​実は……　間引き苗など食ってる場合でなくすぐにでも定植しなければならないのだが……この極暑、ひでり、渇水で……　​どうしたらよかんべ～　​​そればかりか……今月末までにはソバを播かなければならないのだがせっかく焼き畑にした播き畝が……​(438)焼き畑づくり​・参照この極暑、ひでり、渇水なのに……​​​以前のおお♪　牧場（まきば）は　み・ど・り～♪状態に戻ってしまったのだまた一からのやり直し！！？？​​　​どうしたらよかんべ～　​

  2018.07.23

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  (448) 新・ブーフーウー（ニンニク収穫）

  ​​​​​​​​​カラ梅雨で……水遣りに追われる毎日……　きょうも、最近定植したクロマメ苗に水遣りをしていたら……一匹のアマガエルが如雨露（ジョーロ）の先にやって来て…………とふ～ふ～言いながら喋っていた……（……ように筆者には思えた）ハウス内にある苗の水遣りのため暑いハウスの中に入ると……あれ～、カエルが……　そのカエルは……ビニールの折返しに挟まり即身仏（ミイラ）になりながらも…………となむあみだぶ～……ぶ～念仏を唱えていた（……ように筆者には思えた）まだまだ水遣りは続く……水を汲むため貯水風呂に戻ると……ここの主（ぬし）のアマガエル…………とう～う～う～極楽気分に浸っていた（……ように筆者には思えた）♪……人生いろいろ……♪カエルもいろいろ……新・ぶ～・ふ～・う～「三匹のカエル」の話である……名作「三匹の子豚」と比べるなんてとても恐れ多いけれど……どっちも「う～」の生き方がいいなぁあっ、忘れていた。きょうは……ニンニク収穫の報告のはずだった……では……簡単に……これは、「ホワイト六片」の畝……畑の土が硬くて……1株１株、スコップで掘るはめに……ふ～、暑いし、疲れるしまったく雨が降らないから……ブツ、ブツ……　ぶ～これが収穫……う～、きょうは疲れた～でも……、労働のあとのビール……う～めぇやっぱり「う～」の生き方がいいなぁ​

  2018.06.26

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  (426) サワガニのいる畑

  ​​​きのう我が自然農法畑の脇を流れる農業用水路の泥浚（さら）いをした。この作業も6年目、高齢行事……じゃなかった（元へ！）恒例行事となってきた。この地域では、5月3日に全戸総出で一斉に行うのだがその日、筆者は参加できないので……一足早い作業となった。もちろん、「第２ほ場」の用水路のほうもこんなにきれいに……用水路の土管内に溜まった泥を浚っていたら……、その中から……出て来るわ……出て来るわ……！うじゃうじゃと……サワガニ、ヤゴ（トンボ）、カワニナ…だから……地域の人には内緒なのだが……土管内の泥浚いは、手を抜いた。だって……！昨年10月から今頃までこの用水路には水も流れていないのにこれらの生き物たちは健気にも……！それも……清流に棲む「サワガニ」まで……！自慢じゃないが我が自然農法畑では（稀にだが……）畑を歩く「サワガニ」に出会える。そして、こんな光景にも……​こんなにきれいな虫にも……​しょっちゅう出会えるのだ。こんな環境は、絶対に守らねば……！【ルリボシカミキリ】日本固有種。美しさから日本を代表する甲虫とされる。出現時期は６～９月で、​成虫での越冬はしない。エサは、花粉、果実、樹液などだが他のカミキリムシのように成木を食害することはない。あまりにもきれいだったので、思わず自宅に持ち帰ってしまったが……翌日、反省し、発見場所に戻した。

  2018.04.30

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  (351) 勇気をもらって（麦の脱穀）

  今朝、ニンジンの畝に水遣りをしていたら久々に「サシガメ」と遭遇。なんと珍しい……　このサシガメ、翅（はね）が無い……。成長過程の「変態」かと思ってネット検索してみたら……   本ブログに掲載してきた「サシガメ」も数種類に上っている……。(105)我が畑の実力・参照そのうち、「サシガメ」特集をしてみよう……。 秋ソバの種播きがきのうで終わったので、きょうは、もう一つの気がかりなこと……途中で半端になっていた、麦の脱穀をしようと思う。(343)今年の脱穀法（麦）・参照 きょうの最高気温は、34℃との予報だが……大丈夫。昨日の炎天下での作業と違って、(350)枝豆・参照ピザ石窯のある「ハコベ亭」の下で作業するつもりだから……。 残りは小麦と大麦の５袋分だけになった……。明日中には終われるかも……。 しかし、今の時代…… 真夏の30℃超えの暑さの中で……、手で「金網」に擦りつけて脱穀するなど……これに要する時間や労力を考えると……時代錯誤なのかもしれない……。　 一瞬、筆者の心に若干の虚しさが過（よぎ）ったとき…… あれっ？？あの「ジガバチ」が巣作りしようとしている……？？(83)ダブル・ショック・参照  こんなに固い乾燥した「ハコベ亭」の下の土で……。大変だろうなあ……と、脱穀の手を休めて眺めていると……  このジガバチの巣づくりの「根性」には、勇気をもらった。麦の脱穀ごときで、「虚しさ……」なんて、格好つけていられない。 やるぞ、麦の脱穀！　最後まで……。 それにしても、この画像の編集には……、疲れた。「根性なし」と言われようとも、この続きは次回！（ジガバチの「巣づくり生態」がおもしろいのです……。お楽しみに……） 

  2016.07.29

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  (333) 熊と……ウジ虫と……

  昨日の賓客の来「畑」では、緊張しっぱなしだった。(332)賓客、来「畑」・参照だから、きょうは、少しリラックスしていこうと思う。 きょうは朝から雨模様ということもあって、ゆっくりと我が自然農法畑に出かけた。 青シソの苗定植とクロマメ、アズキの種まきがきょうの主な仕事。でも、雨が降ったらコーヒータイム……、腰が痛くなったら読書タイム……と、きのう緊張した分、リラックスしていたら……、いつも、お気遣いいただいている地区の篤農家の方がやって来こられて、(299)困難野菜を収穫す・参照きょう、近くで熊が出だみでだがら、注意しらんしょよ！ ええっ　近くって……どこ？教えられて行ってみると……   いままでのリラックス気分が、いっぺんで吹っ飛んだ。あしたからは、熊鈴かラジカセか……音の出るものを持参しないと……。 熊出没の情報にショックを受けながら、「第１ほ場」のピザ石窯のあずまや「ハコベ亭」に戻る……と、  はじめは、麻紐（あさひも）が落ちていると気にも留めなかったのだが……ええっ？　麻紐が動いている？　 （続きます） ウジ虫の出現で、いつの間にか、熊出没の緊張感がなくなっていた。まずい！  いや、でも、人間、そんなに緊張が持続するもんじゃないですから……。

  2016.06.30

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  (304) 予行演習（ニンジン種播き）

  あっ、お前が犯人だったのか！２匹いたのだが、１匹は写真撮影前に逃亡。１匹のみを現行犯逮捕したが……。 しかし、こいつら、恋人か、夫婦か、親子か、行きずりの他人かは知らないが、我が自然農法野菜の「食害」マナーを、ちゃんと心得ている。２匹で、１個のイチゴを仲良く食べていたのだ。人間の風上にも置ける大した奴らだ。   残った１匹は、逮捕されたことも知らず、いまも無心に「食害」しているが、それは、甘くて美味しすぎる「トチオトメ」のほうの罪だ。  (以下すべて　16/5/28撮影)本来なら踏み潰しの刑だが、「食害マナー」違反はしていないと認め、よって、無罪放免に致す。  さて、我が自然農法畑に取り組むきっかけの一つが、 無農薬・無化学肥料のニンジンづくりなのだが、(95)やっとニンジンの…・参照去年も、無残に失敗している。(135)やる気度、支持率並み・参照 もちろん、今年もチャレンジするつもりではいる。今年は、自然農法向きの「固定種」を７月に播く予定でいるのだが……。 でも、さすがに今年も失敗となれば……、小心者の筆者のこと、立ち直れなくなってしまうかもしれない そこで、きょうは、自家採取したあのニンジンの種子を使って(303)何種類と言われても…・参照ニンジン栽培の「予行演習」をしてみようと思ったのだ。 場所は、「第２ほ場」のこの畝。ニンジン栽培にちょっとでも「障害」になるものは、すべて排除する方針。  こと、ニンジン栽培に関しては「疑わしきは罰す」の方針。よって、正体不明の虫どもは、畝から強制排除することにする。   あれれ、このコガネムシの幼虫、背中で歩いている。ひょっとして、これってカナブンの幼虫？（背中を使って移動するのが、カナブンの特徴と言われています） ごめん、ごめん。冤罪（えんざい）になるとこだった。無罪放免、このニンジン畝にいてもいいよ。コガネムシの幼虫は土の中で植物の根を食べ、成虫になると植物の葉を食べるが、カナブンの幼虫は朽ち木を食べ、大人になると樹液を吸うと言われています。   ああ、わかっていますって……。ニンジンの種播きの話のはずだ……ってでショ……。 自家採取の種なので惜しくない、いっぱいあるので、厚く播く。ニンジンの種子は好光性なので薄く覆土。ていねいに移植ベラを使って……。さらに、種は好湿性なので、枯草を敷いた後、たっぷりと水遣りを……。 水汲みに用水路に行くと…… きれいなトンボがいた。清流に生息するというニホンカワトンボ（雄）だ。そっと、カメラを取りに戻ってから、撮影にしばし熱中し……。 あれっ？　何してたんだっけ？ きょうのブログの「カテゴリー」は「自然農法の野菜たち」にするつもりだったのだが、「自然農法の虫たち」に急きょ、変更する。

  2016.05.28

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  (300) ナメクジ攻防（サトイモの種芋をいただく））

  自然農法の実践顛末記「テントウムシダマシ通信」も このブログ投稿で３００回目を迎えた。よっぽど「３００回記念」と銘打って、これまでの経過や回想などを書こうか…………とも考えたが、止めることにした。 いま、我が自然農法畑は、やりたいこと、覚えることが多すぎて、振り返っている暇など無いのである。ただ、これまでの経過等をお知りになりたい方は、我が自然農法畑の目的、方針などは、初めより変わっていないので、「(50)ひとは何で…？（５０回記念）・参照」　「(100)めざすもの（１００回記念）・参照」(200)継続は…（２００回記念）・参照などを参考にしてください。 しかし、この間の感慨深いものは多々ある。曲がりなりにも、栽培が難しかったホウレン草やタマネギが、ほら、ご覧のとおり収穫できるようになったし……、  (以下すべて　16/5/24撮影) なお、きのう収穫したホウレン草をおひたしにして食べてみたらあのホウレン草特有の匂いが、ほとんどしませんでした。あのホウレン草の匂いって、ホントにホウレン草のＤＮＡから発せられる匂いなの？それとも、我が自然農法畑のホウレン草がおかしいの？新たな疑問が沸いてきました。 我が自然農法畑のある地域から、少しずつだが、理解され、受け入れられつつあると思えるようになってきたのだ。 今朝は今朝で、筆者も交ぜていただいている、この地区の「無尽」のメンバーの母上から、【無尽：会員が毎月支払う会費を、（順に）一人が総取りする仕組みの会。積立金の一部で飲み会や旅行も行う】「催芽」させたサトイモの種芋をいただいた。【催芽：種芋を事前に発芽させてから植え付けることで、発芽を確実にする方法】   へえ～、「催芽」って、ここまでやるんだ 去年、筆者にサトイモの保存方法をご教示くださったのも、この農業の達人である母上様だ。(246)サトイモ保存・参照 出勤前に種芋を「第１ほ場」まで届けてくれた「無尽」のメンバーが、「おふくろから言付（ことづ）かってきたことがある」と言う。１　植え付ける穴には、事前にたっぷりと水をやること２　芋の部分が腐っていても、サトイモは丈夫な作物だから心配不要であること３　大株の親芋は、２～３に切って植え付けること なるほど……ごもっともなご指示。御意。早速、いただいたサトイモを植え付けることにした。  まず、植え付け畝の準備。とっておきの場所（畝）がある。 窒素固定作用の旺盛なマメ科・フェアリーベッチが、こんなに繁茂している場所だ。サトイモを育てる地力は、十分にあるはずだ。   きょうは、この地方でも「真夏日」になるとの予報。手際よく、他のものに気を取られず、効率良く仕事を終えないと……。 ご指示通り、穴を水でタップタップにして植え付ける。  全部で１８株になりそうだが……、なんとか植え付けは順調に捗って…… あれ？　これ何？　なんの卵？植え付け穴を四角に切り取った土の底を、何気なく見ると……。 こんなドラマが発生していたのだ。　★　第一幕　★  　★　第二幕　★   　★　第三幕　★　★　第四幕　★　★　第五幕　★    こんなことをしていたので、サトイモの植え付けが終わったのは正午近く……。 こんな性格の筆者ゆえ、我が自然農法畑が軌道に乗るのは、１０００回記念のときかもしれない。なお、ナメクジ攻防　★　最終幕　★　は、あしたにでも……。お楽しみに。

  2016.05.24

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  (255) ３年目のミミズ

  きのう、このブログを書いている最中に、隣県に住む高校来の親友から電話があった。実家に急用ができて帰省したのだが、会えないかとのこと。奇（く）しくも、ブログ内容が「日々の祝祭の原則」に言及していたときだった。『頑張った今日を祝う。』　ため、　(254)苗作り、神様の土をいただく・参照もう一人の友人を加え、急きょ、３人で宴会することになった。『頑張った今日を祝』い過ぎ（飲み過ぎ）たものだから、　今朝は、我が自然農法畑に出向こうとするも、頑張れないハメになっていた。そこで、きょうは、自宅敷地内にあるミミズ・コンポストの手入れをすることにした。(219)ミミズコンポスト、改造す。・参照３年前、釣具屋から購入した釣り餌の「シマミミズ」だが、この冬も、生き長らえてくれただろうか？おおっ、いた、いた。うじゃ、うじゃ、いる、いる。昨年暮れに、餌として与えておいた柿の実は、ほとんど、ミミズ糞化している。これまで何度も言ってきたが、コンポストの内部は、まったく無臭である。(以下すべて　16/4/3撮影)餌（有機物）がだいぶ減っていたので、木枠満杯に補充する。それにしても、「シマミミズ」にしては大きい。10cm以上ある。ミミズの赤ちゃんも、うじゃ、うじゃだ。それにしても、何度も言うが、ホントに無臭なのだ。コンポスト底面に置いた発泡箱には、ミミズのおしっこが溜まっていた。くどいようだが、これも、まったくの無臭なのである。これをペットボトルに移し替える。１リットルゲット。これは、液肥として、いま作っている苗に与える予定である。しかし、暑い。気温を確認したら、なんと２４℃。３日前に観察した第２ほ場のシンボルツリー「ソメイヨシノ」の蕾が気になった。ひょっとして、この暑さで開花しているのでは……？？？それに、いかに無臭でも、優雅さに欠けるミミズコンポストをいじったせいか、「お口直し」ならぬ「お目直し」に、桜を見たくなった。急きょ、第２ほ場に出向く。うわぁ！　もう咲く寸前。３日前（３／３１）は、あんなに堅いつぼみだったのに……。

  2016.04.03

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  (226) 浅知恵

  落花生の収穫も昨日で終わり、これから待っている大きな仕事はソバの収穫だ…………が、まだ早い。それまでの間の仕事は、来年に向けた畝（の土）作りだ。雪が降るまでに、周囲の雑草を刈り取れるだけ刈り取って、畝の上に重ねていくことにする。きょうの目標は、「２号ほ場」周囲の雑草をすべて刈り取ること。まずは、道路との境界。これは地域の環境美化も兼ねるから一石二鳥だ。最近は、筆者の草刈機の操作も堂に入ってきたようで、斜面があっても、１時間足らずで、ほら、この調子。(以下すべて　15/10/24撮影)刈り取った草は、レーキで掻き集めて、フォークで畝に運ぶ。さあ、次は、南隣の畑との境界通路の草刈り。草刈りだけが目的なら、この程度の背丈なら、まだ刈るほどではない。第一、秋の草はもう伸びることもないから、枯れてしまうまで放っておけばいい。(南（左）隣の畑では、まもなくソバの収穫です)だが、我が自然農法畑の草刈りの目的は、刈り取った草を畝へ供給することだ。トラクターも持たない、畑に一切の肥料も施さない我が自然農法畑にあっては、その分、汗と知恵を出さなければならないのだ。おお、きょうの草刈りは頗（すこぶ）る順調だ。秋の日差しが心地よい。(赤矢印が、きのうカマキリの卵を移動させた場所、日当たり良好の場所です)きのう、落花生の茎に生み付けられたカマキリの卵を見つけて、これを厳しい積雪から守ってやろうと移動させたのだが、「(225)今年は暖冬？・参照」その場所にまで、草刈りしながらやって来て、ふと見ると……、あれ？　卵がない？　あれれ！　卵がない！　卵が消えている！パイプ支柱の根元には白い鳥の糞。ひょっとして……。そう言えば、さきほど、この辺りをカラスが一匹徘徊していたが、きっと、そいつの仕業に違いない。白い雪の魔の手から守ってやろうとやったことが、裏目に出てしまった。黒いカラスの魔の手（口）に、カマキリの卵は襲われてしまったのだ。筆者の浅知恵だった。やはり「自然の摂理」違反だったのだ。『自然界においては、見えないこと、目立たないことが安全なのだろう。保護色や擬態がその例だと思う。』などと偉そうに書いてたくせに、「(218)安全だべが？・参照」太陽の日が当たるところがいいだろうと一人合点して……、とんだ浅知恵の丸出しだ。近くで、カラスが「アホウ、アホウ」と鳴いている。茫然自失、意気消沈、意欲喪失。きょうの草刈り・畝作り仕事は、予定の１／３にも達せず、終わることとした。

  2015.10.24

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  (225) 今年は暖冬？（落花生収穫）

  我が自然農法畑の顛末（てんまつ）を綴るこのブログで、これまでに登場していそうで、いまだ登場していない昆虫がいる。その名は（オオ）カマキリ。実は、カマキリとは、前に一度、出逢っていて、写真も撮ってあったのだが、このときのカマキリ婦人（？）は、なんだか面白味に欠け、筆者に何のアピール（？）も無く、話題を提供しようとする素振り（？）も見せずに、のそのそと歩き去ってしまったので、ブログにも取り上げずに、うっちゃっておいたのである。(途方に暮れたような、憂鬱（ゆううつ）そうな、後悔と怒りが入り混じったような表情に見えませんか？)だが、きょう、その卵を見つけた……、それも、こんなところで見つけたので、急きょ、本ブログの一面を飾る話題として、取り上げることにした次第なのだ。こんなところとは……、ここ。ミニトマトのコンパニオン作物として植えた落花生の茎に、である。(以下すべて　15/10/23撮影)落花生の茎は地べたを這（は）っているので、卵の場所は、地上から10cmの高さもない。しかも、この落花生の茎葉は、間もなく枯れてしまうから、カマキリの卵は、早晩、地面に落下してしまう運命にあるのだ。そこに、雪、雪、雪……。我が自然農法畑のあるこの地域の積雪は、例年だと1mくらい。それでは、きょうカマキリの話題を取り上げた意味、合点（ガッテン）がいったでしょうか？ガッテン！　ガッテン！　ガッテン！筆者は、あのときのカマキリを、「面白味に欠け」などと言ってしまったが、この卵の母親、実は、あのカマキリだったのでは……？卵を産んだはいいものの、その後、卵の運命が心配になって……。だから、あのカマキリの表情は、途方に暮れたような、憂鬱（ゆううつ）そうな、後悔と怒りが入り混じったような、そんな表情だったのではないだろうか？こんな筆者の推理に、合点（ガッテン）がいっただろうか？不ガッテン！　不ガッテン！　不ガッテン！　でも、安心して欲しい。卵は、ここに移動させておいたから……。(パイプ支柱に頑丈にくくりつけました。高さは50cmくらいでしょうか)こんな方法は、自然農法違反どころか、「自然の摂理」違反かもしれないが……、それでもいいから、春には元気に、卵から孵（かえ）って、害虫をいっぱい捕まえてね！ところで、カマキリは、その年の積雪量よりも高い位置に、卵を産み付けるという俗説があるが、だとすれば、この地域、今年は積雪10cm　？？　　暖冬？？？カマキリの話題で、肝心の、落花生収穫の話が出来なくなってしまったが、本日で、落花生の収穫は終了。収穫量は、乾燥後に計量しようと思っているが、去年の10kgより少ないかも……。最後に、落花生が生（な）っている様子の写真を御紹介します。

  2015.10.23

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  (207) ヨモギの根の下で…

  なんの変哲もないヨモギの葉。若芽は草餅の材料となる。(以下すべて　15/10/5　撮影)第２９作「男はつらいよ／寅次郎あじさいの恋」では、さくらと「とらや」のおばちゃんが、（草餅材料の）ヨモギ摘みから戻ってきたシーンで「もうこっち岸には生えていないから、渡し船で千葉県まで行ってきたのよ」という、さくらのセリフがでてくる。老舗の「とらや」が困るほど、江戸川の河川敷で、自生のヨモギが生えなくなった原因は何なのだろう？……というのも、いま、我が自然農法畑「第１ほ場」では、逆に、ヨモギの根っこ（地下茎）が蔓延（はびこ）って、手を焼いているからである。(写真・左側畝には、きょう、小麦を播いたのですが、明日から播く予定の右側の畝には、ヨモギが全面に……)写真右側の雑草は、ほとんどがヨモギなのだが、この地下茎が、あの切れの良くない三角ホーで小麦の播き溝を作るとき、「(204)使わないと…（小麦を播く）・参照」大いに邪魔をするのである。もちろん、我が自然農法の第２原則「不除草」は、「根っこで土を耕す」という考えだから、除草するときでも、その根っこは土中に残すのが鉄則である。……そうは言っても、この根っこが、小麦の種播きが捗（はかど）らない一因なんですけど……ヨモギの地下茎の状況を調べるため、５カ所をスコップで掘ってみた。すると、なんと！　ビックリ！！５カ所すべてで、今年、ほとんど見かけなかったフトミミズが、「(92)ミミズがいない！？・参照」ヨモギの地下茎の根に絡まって住みついていたのだ。この写真じゃ分からない……ですって？　それじゃ、拡大して……。なるほど、そういうことだったのか！　（筆者お得意の文系的推理をしてみます）昨年の冬、モグラに襲われ全滅の憂き目にあったミミズたちは、自らのモグラ対策を考えた。モグラがなかなか近づけないような丈夫な根っこをモグラ・バリアにしよう……と。土中を縦横に絡まりながら根を張っていて、冬でも枯れずに、切れの良くない三角ホーなんて跳ね返すような丈夫な根っこを探そう。あった！　ヨモギだ。この地下茎が条件をクリアーしている。ミミズの仲間たちよ、ヨモギの地下茎の下に避難せよ！こうして、ミミズのリーダーは、ミミズ界に避難指示を出したのではないだろうか？もちろん、ミミズのリーダーは、指示を付け加えることも忘れなかったはずだ。ただし、軟弱な「江戸川河川敷」のヨモギは避けること……と。小麦の種播きが捗（はかど）らない原因は、ヨモギの地下茎ではなくてこんな妄想をしていて手が疎かになっているからでショ！

  2015.10.05

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  (202) 吉兆エメラルド・カメムシ

  「３号ほ場」の畝作りも秒読み段階。できることなら、きょうで終わらせたい……。意気込んで我が自然農法畑に向かう。あれれっ？　畝作りのための定規用ビニール紐が切れている！？ひょっとして、ネキリムシの仕業？　　こんな丈夫な紐なのに……？？(以下すべて　15/9/30撮影)ナイロン紐のときは、ネキリムシの被害がたびたびあったが……。「(189)畝作り、再び・参照」……ならば、付近にネキリムシがいるはず……、早速、捜索開始！広範囲に、徹底的に付近の土を掘り返すも、ネキリムシの姿は見つからず。こんなことのために、結局、30分以上を無駄にしてしまった。スタート早々から躓（つまず）いてしまった。よし、気を取り直して……、やるぞ！　今日中に畝作りを終わらせるぞ！何度か、鍬を振り上げていたら……、今度は、近くの草むらに、緑のカメムシを発見。おおっ、きれいだ。輝いている。そっと、両手で包み込み、逃げられないように容器に入れる。緑色の羽が、秋の西日を受けて、ますます輝きを増す。これは、きっと吉兆の第２弾に違いない。「(199)だから自然はオモシロイ・参照」早速、写真撮影開始！吉兆エメラルド・カメムシ様のスライド・ショー、とくとご覧あれ！「ツノアオカメムシ」という種類で、緑色のメタリック光沢のある大型のカメムシだ。山地の樹上に生息していて、珍種のカメムシの部類とされている。でも、ひっくり返ると、ゴキブリっぽいかも……。（あっ、吉兆エメラルド・カメムシ様に、失礼なことを言ってしまった。）緑矢印は、口吻（こうふん）で、これでシラカバ、ミズナラなど広葉樹の樹液を吸っている。こっちの緑矢印は、「気門（呼吸するための器官）」である。なかなか科学的視点での写真撮影デショ！？でも、こんなことのために、結局、１時間近くを無駄にしてしまった。仕事の中盤以降も、また躓（つまず）いてしまった。きょうは、１畝しか作れなかった。あしたこそ！

  2015.09.30

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  (199) だから自然はオモシロイ

  「３号ほ場」に生えていたホオヅキを、おとといのブログで、「千成ホオズキ」と御紹介したところ、「(197)自然の力・参照」「黒ホオズキ」ではないかとのコメントをいただいた。実を言うと、このホオズキの種類を特定するにあたっては、些か迷った末に単純に「花の色」だけで決めてしまった。画像検索したところ、黒ホオズキの花は青紫、丹波ホオズキは白、千成ホオズキについては、青紫もあったが、この写真と同じ画像もあったので、「千成ホオズキ」としたのだが、まったく自信はない。もう少し実が熟してから判断すれば良かったのだが、草刈り機でなぎ倒してしまった。面目ない。きょうも、「３号ほ場」の畝作りに精を出す。きょうまでに18.5畝が完成。あと、もう少しだ。帰ろうとしたとき、何と！　黄金のカエルが作り終えた畝の上を跳ねて来た。(以下すべて　15/9/27撮影　「ヌマガエル」という種類です)いい加減なこと言うな！　光線の加減だろう！　　ですって……？追跡して何枚か撮った写真も、ほら、黄金に輝いているでしょ！ちなみに、その前に捕まえてバケツに入れておいた同種のカエルが、これ。ねっ！　明らかに色が違うでしょ！ひょっとして、吉兆（きっちょう）？！罰が当たらないよう触れることなく、吉兆黄金カエル様に別れを告げてから、帰り際に、もう１０日も様子を見ていない「２号ほ場」に立ち寄る。よしよし、今になって（ミニ）トマトが元気だ、裂果もしていない、いい感じだ……。あれれ……！　トマトの花（蕾）に、またトノサマバッタが、しがみついたまま死んでる！またあの「弁慶の立ち往生」状態だ！「(183)じっとして……・参照」しかし、いかに我が自然農法畑の自然環境がすばらしいからと言って、「弁慶の立ち往生」ができるほど根性のあるトノサマバッタが、何匹もいるとは思えない。家に戻り、「トノサマバッタ　死に方」でネット検索したら……、あった！「エントモファガ・グリリ」という菌に冒（おか）されたバッタは、早朝、ゆっくりと植物の茎を高く登った後に、夕方には茎を抱えたまま死に至る。そして、その（バッタの登った）高い位置から、バッタの中にいる菌の胞子がバラまかれて、さらに多くのバッタ類に感染していく。以前、トノサマバッタの大発生時にもこの菌が流行し、発生が抑えられたことがある。このように、昆虫病原菌は特定の生物が増えすぎないようにする役割を持つと考えられる。自然はすごい。だから自然はオモシロイ（interestingの意味です）。おそらく、あの「オオツノトンボ」も「(115)草堆肥場、昇格す・参照」この昆虫病原菌に冒されていたのだろう。それを、筆者は、「根性ある」だの、「瞑想している」だのと……いい加減なことを言って……、恥ずかしい。穴があったら入りたい。

  2015.09.27

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  (195) 準絶滅危惧種・イモリ

  我が自然農法畑「第３ほ場」の畝作りは、きょうで６日目。きょうまでに11.5畝ができた。ちょうど全体の半分が終わった見当になる。すると、そこにイモリが一匹、畑の中から登場してきた。まさか、これを祝福するために現れたわけじゃないだろうなあ？ でも、イモリを見るなんて、ホントに久々。小学生の頃以来だと思う。あの頃、小川で、網を使って魚捕りをすると、フナやドジョウなどに混じって、赤い腹のイモリが、しばしば網の中に入っていた。子供心にも、赤腹のグロテスクさが気味悪くて、棒きれなどで取り除いた想い出がある。でも、いま見たら、なんとも愛くるしい眼をしていて可愛いではないか。両手でそっと包み込んで運び、容器に入れて写真撮影しようとしたが……、(以下すべて　15/9/23撮影)容器が浅いので、すぐに逃げ出してしまう。でも、凶暴性はまったく見せず、そのしぐさがとても愛らしい。爬虫類や両生類をペットにする人の気持ちが、少しだけ理解できた。イモリの赤い腹の部分も撮りたかったのだが、可愛いくて、乱暴な扱いをするのもためらってしまうほど……。（結局、撮影できませんでした）写真撮影後は、もちろん、元いた場所にそっと放してやったのだが……。あれっ？　でも、イモリって、こんな畑のような水辺のないところでも生息できるんだっけ？戻ってから調べてみると、「水田、池、川の淀みなど、流れのない淡水中に生息するが、繁殖期以外は水辺の近くの林や葛（クズ）などの茂る草地の水気の多い枯草の下などに潜むことが多い」とある。確かに、これまでの「第３ほ場」はそうだった。トラクターでも耕耘できなくなるほど、こんなに葛が生い茂っていたのだが……。でも、いまは違う。「自然農法畑」と称しながら、「畝作り」と称しながら、結局は、イモリの生息環境を破壊しているようだ。ひょっとして、イモリは、これに抗議するために現れたんじゃないだろうなあ……。う～ん、悩ましい……。また、イモリの名の由来は「井（たんぼの意）」を「守る」から来ているという説もある。さらに、イモリは、環境省のRDB（レッド・データ・ブック）でも、筆者が住む県のRDBでも、「準絶滅危惧種」に指定されているのだ。う～ん、ますます悩ましくなってきた。愛くるしい眼をした「準絶滅危惧種」のイモリ保護のため、我が自然農法畑「第３ほ場」は、この時点で、「畝作り」を中止すべきだろうか？これは、悩ましい問題だ。しょうがない、今回も、晩酌しながら考えることにするとしよう。

  2015.09.23

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  (192) 推計

  この写真、秋の空を撮りたかったわけではない。さて、筆者の撮影意図を分かっていただけるだろうか？答えは、最後に……。(15/9/18　撮影)我が自然農法畑「第３ほ場」では、鍬による畝作りの真っ只中で、きょうが４日目。ただ黙々と、鍬の上げ下げを４日間も続けたのでは、如何に根気自慢の（？）筆者でも、秋の虫ならぬ「飽きの虫」が出てくる。30分作業しては、水分補給のついでに、いま読みかけの本を手に休憩してしまう。本のタイトルは、新野剛志・著の「明日の色」。とてもオモシロイです。10分後にまた作業に戻るが、この繰り返しで畝作りはあまり捗らない。畑の中に何か、筆者の関心を引き留めておくものはないか……？あった！　と言うか、いた。土の中からたくさん現れるコガネムシの幼虫。きょうは退屈しのぎに、「第３ほ場」に生息するコガネムシ幼虫の数を数えてみよう。農業関係の本を読んでいると、よく、こんな数値が出てくる。「有機農業のような健康な生態系の田畑には、10a当たり10万匹以上のクモがいて害虫を含む虫を捕食している。」（「有機農業　みんなの疑問」　著・舘野廣幸）「ミミズの密度にはムラがあるが、1平方メートル当たり20匹くらいが生存している」（「５年で達成　わたしの有機無農薬栽培」　著・久保英範）その数値の算出方法は不明だが、まさか実測してはいないはず。推計値だろう。筆者も推計で計算してみることにした。まず、幅40cm、長さ30mの通路を掘り起こすと、何匹の幼虫が出てくるか……だ。鍬で土を掘り起こし、その土に視力を集中して、コガネムシの幼虫を探す。おおっ、ここにいた。また、いた！コガネムシの幼虫が出てくるたびに、「飽きの虫」は引っ込んでいく。そして、これが、視力集中の成果だ。コガネムシの幼虫は、約50匹。(以下すべて　15/9/20　撮影)さらに、集中力のお陰で、土の中から白い卵のようなもの（赤線で囲んだもの）も発見した。戻って調べたら、大きさからして、カナヘビの卵のようだ。カナヘビの卵は、初めて見た。やはり作業は集中してやらなきゃ……。ああ、コガネムシ幼虫の推計がテーマだった。幅40cm、長さ30mの通路から、50匹の幼虫を発見。発見の見逃し率を20%として……。３号ほ場の大きさは、30m×36mだから……、ああ、面倒くさい！推計するのに飽きた！ブログ冒頭の写真の意図は突然、筆者の頭上に現れたトンボの大群を撮りたかったのだが、筆者の技量ではこれが限度。実際には、少し恐怖感を覚えたほどの迫力だったのだけど……、残念！

  2015.09.20

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  (183) じっとして…

  雲の量は80%以上だから、天気は「曇り」なのだろうが、南の空の端っこには青空が見えている。ミンミンゼミも鳴いている。そう言えば、この数日間、ミンミンゼミの鳴き声を聞かなかった。蝉（オス）が鳴くのは、メス蝉への求愛活動だと聞いたことがあるが、１週間しか（地上では）生きられない蝉だもの、今回の雨では、さぞかし、ミンミンゼミもストレスが溜まったことだろう。しかし、雨降りの数日間、蝉たちは、一体、何をしていたのだろう。動かずに、じっとして樹木に留まっていただけなのだろうか？筆者の場合、畑に出なかったのは、たった２日間ではあるが、きょうはじっとしておれず、溜まったストレス解消に、久々に鎌を手にして畝の草刈りをした。トノサマバッタがいた。さすが「殿様」、近づいても、じっとして逃げずに泰然としている。あれっ？　様子が変…？　触ってみたが動かない。死んでる。(以下すべて15/9/11撮影　背景の黄色いコンテナ容器は、写真のピント合わせのために置きました)しかし、さすが「殿様」だ。草の茎にしっかりと掴まったままの往生だ。昆虫のくせに（！）「弁慶の立ち往生」を、立派に地で行っている。しかし、昆虫たちは、皆、こんなふうにして、寿命を全（まっと）うしているのだろうか？鎌を手に、アズキの畝に移動する。アズキも間もなく収穫だ。クマバチが、アズキの花の蜜を吸っている。カメラを向けるが……、せわしなく花の間を飛び回り、一時もじっとしていない。少しは「クマ」のように悠然として、カメラにポーズとってよ！こんな写真しか撮れなかったじゃない！おおっ！　黒と白のすばらしいデザインの甲虫を発見！さすが昆虫たちは、自然のデザイナーだ。「(49)自然のデザイナー・参照」　「(51)春の小川は…♪・参照」いま、カメラを取ってくるから、その間、動かないでじっとしていてくれよ。あれ？　やっぱり何か変？死んでいる黒い甲虫に、白い黴（かび）が生えていたのだ。でも、この甲虫が、この状態で死んでいるということは、黴に蝕（むしば）まれながらも、地面に降りようとここまでやって来て、ここで、命尽きてしまったということなのか？そうだとしたら、茎に掴まったまま……往生するっていうのがすごい！たぶん、この甲虫、ヨモギに集まる「ヨモギハムシ」なのだろうが……。あっ！　危ない！　後ろに蜘蛛が……！きょうの作業はあんまり捗らなかったが、ストレスは大いに解消できた。草刈り機で、効率よく除草することも必要だろうが、不効率であっても、こうして鎌で草を刈りながら、自然と対話して、じっとして自然を観察することが、本来の「自然農法」なのだろうなあ。

  2015.09.11

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  (175) ミミズはどこから？

  きのう、あの落花生の隣畝のキノコが生えてきた「実証ほ場」を掘り返してみた。「(173)枝豆・参照」でも、まだ「シマミミズ」は生息していなかった。そりゃ、当然だろう。まだ、雑草を積み上げて２週間しか経っていないのだから……。「(158)再スタートの日・参照」しかし、常々、不思議に思っているのだが、有機物を好む「シマミミズ」は、一体、どこから、どうやって、この実証ほ場にやって来るのだろうか？「フトミミズ」と違い、「シマミミズ」は、有機物が堆積していない土の中では、生存できないと言われている。（ミミズのはたらき／中村好男・著／創森社）　堆肥製造に有効なミミズは、日本ではほとんどがシマミミズだ。シマミミズは、畑で増えることはなく、堆肥とともに畑に入っても堆肥がなくなるとともに消失する。シマミミズの好適条件は、温度１５～２０℃（最低４℃～最高３０℃）、水分８０～９０％（最小４０％～最大９５％）。酸素濃度１５％以上。要するに、有機物を酸素のある状態（好気的）で発熱させない（中温的）ことが重要だ。しかし、１号ほ場のジャガイモやトウモロコシを育てた「実証ほ場」にも、自生えミニトマトの「実証ほ場」にも、「シマミミズ」は生息している。基本的に、我が自然農法畑内の雑草だけを集めた場所なのに、一体、どこから、どうやって……。ある製材所の方にお聞きした話だが、コンクリートで固められた製材所内の敷地でも、木材のバーク（樹皮）を積み上げておくと、どこからやってくるのかわからないが、シマミミズが、自然に、発生してくるとのことだった。不思議だと、思いません？

  2015.09.01

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  (148) 「マメハンミョウ」と言われても…

  きのう一日、身体を休めたせいか、身体が軽い。我が自然農法畑の朝一番の仕事は、「第２ほ場」のサトイモに、たっぷりと水遣りすること。バケツ両手に畝と用水路を６往復。汗がどっとふき出たが、身体は軽い。おお、いい調子だ。この分だと、きょうは、秋ソバの予定畝数（30本）の半分には、種を播き終えそうだ……、……と思ったのも束の間、播種前の畝の整地作業で、はや息が上がってくる。着衣は水をかぶったようになり、長靴の中は滴り落ちてきた汗でグチャグチャ状態。2リットル持ってきた経口保水液も、あっと言う間に半分以下に……。そんなとき、筆者の農業師匠で、タフガイの従兄が、手作りピザ窯のために加工してきた部品を運んで来て、組み立て始めた。おおっ！　だんだん格好になってきた。完成時のイメージが湧いてくる。(以下すべて　15/8/2撮影)窯の火床となる部分が、ちょっと高すぎるような気もする……。でも、ピザや火を扱う上では、腰を曲げる必要もなくて楽かも……。結局、火床の高さは、100cmから60cmに下げることにした。従兄は、手直し部品を持って、この暑さを苦にもせず（？）涼しげに（？）、自宅に戻って行く。筆者は、もうダメ。秋ソバの予定畝に戻る気力は完全に喪失。きょうは、これで退散することにする。あの85歳の農業現役の方が教えてくれたアドバイス、「長く続げっこんじゃ、無理すんなよ」に、素直に従おうと思った。「(125)続・ジャングル開拓・参照」帰りに、アラビア語で「王様の野菜」という意味を持つ「モロヘイヤ」を収穫する。明日のために、夏バテ克服のために、今夜の夕食の一品は「王様の野菜」だ。ミニトマトの畝を見ると、あちこちに色づいた実が生っている。これもゲット。あれっ？　これ、なんて言う虫？　トマトの葉っぱを食害している。顔も怖い。その数も、結構多い。でも、しょうがないよなあ……。自然農法だからなあ……。帰って調べると、コウチュウ目・ツチハンミョウ科の「マメハンミョウ」。カンタリジンという毒を持ち、その毒は忍者も利用したり、中国では暗殺にも用いられたとある。顔が怖いわけだ。漢方薬としても用いられるようだ。幼虫時代は、バッタやイナゴの卵を食べて生長するが、成虫になると、畑の一部分に群生し、豆類、ナス、トマトの葉を、葉脈を残して網目状に暴食すると書いてある。局部的に突発するので、早期発見に努めスポット的に薬剤防除を行うとも書いてあるが、そう言われてもなあ……。自然農法畑だからなあ……。我が自然農法畑のトマト、ようやく実が生り始めたのに、どうなるのかなあ……。

  2015.08.02

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  (143) にっくき、ネキリムシ

  先般、我が自然農法畑のビニールハウスで小麦の脱穀作業をしていたとき、「(113)森田童子でアン、ドゥ、トゥルワ・参照」ハウス南側の畑でネギの移植作業をされていた篤農家の奥さんが、「一服しらんしょ」と言って、筆者にせんべいと黒飴を持ってきてくれた。そのとき、雑穀の話になり、その奥さんに、筆者手持ちの「アマランサス」と「モチキビ」の種を分けてあげたことがあった。その種が、いま、その篤農家の畑（「第１ほ場」南側）で、除草も間引きもされ、背丈もそろった状態で、大きく立派に育っている。(以下すべて　15/7/28撮影)我が自然農法畑のものとは雲泥の差、（写真を載せるのも恥ずかしい）篤農家の栽培技術の高さには、今更ながら脱帽する。きょうは、「２号ほ場」での除草作業。我が自然農法畑では、畝の片側ずつを交互に除草していくのだが、「(35)不除草のこと・参照」今の時期、草の伸びが早い。１０日前に片側の除草をしたばかりの「ナス」畝の草を刈り取っていると、あれ？　このナス、元気が無いし、育ちも悪い。あれれ？　茎の表皮がきれいに囓りとられている。ネキリムシの仕業だ。あれ？　これもだ。これはひどい。囓られて茎が半分無くなっている。「犯虫」は、この土の下にいるはずだ。しかし、捜索するも、ネキリムシの姿は見えない。あっ、これもだ！　もうほとんど倒れる寸前だ！これは、囓った跡が比較的新しい。きっと「犯虫」はいるはずだ。今度こそ、徹底的に……、と思った矢先、ピョンとコガネムシの幼虫が飛び出てきた。捜しているのは、コガネムシ君、君じゃないの！あのサツマイモ苗の茎を切り倒した、あの憎きネキリムシなの。「(103)畑、三日会わざれば・参照」コガネムシ君、土の中で彼を見かけなかったかい？実は、さっきのさっきまで、このコガネムシが「真犯虫」だとは、つゆ思わなかったのだ。そういえば、さっきの株にも、土を掘ったらコガネムシが出てきた。でも、戻って、ネットで調べるまで、コガネムシの仕業だとは、まったく思っていなかった。だから、畑でも、釈放してきてしまった。（コガネムシは、カブトムシの弟分だと思っていたので、これまでも抹殺したことはありませんでした）こんど、隣畑の篤農家の方に、ネキリムシ対策を教えてもらおうっと…。

  2015.07.28

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  (137) カブトムシ、ああ無惨

  鎌や鍬の切れが悪くなると、何故か身体の切れも悪くなる。そして、逆に心は切れやすくなり、やる気度は低下してくる。いまの筆者が、まさにそんな状態だ。だから、鎌を新調した。値段300円弱。おおっ！　新しい鎌を手にしただけで、やる気度が300ポイント弱UPした気がするゾ！(以下すべて　15/7/22撮影　どこかの国の旗みたいです)分かりやすくて、安上がりの、お気持ちだこと！やる気度がUPしたところで、我が自然農法畑の「第１ほ場」へ向かう。実は、筆者の農業師匠である従兄から、数日前、収穫寸前のトウモロコシがハクビシンに荒らされたと気になる話を聞いたからだ。トウモロコシ６株を植えている「実証ほ場」に着くと、唖然！言葉が出ず、すぐに、軽トラックにハサミを取りに戻る。ハクビシンの食害対策のために張ったネットに、「(116)ハクビシン対策・参照」「実証ほ場」の中で羽化したカブトムシが絡まって、息も絶え絶えになっていたのだ。(こんな状態のカブトムシが、７匹もいました)そう言えば、この「実証ほ場」は、トウモロコシの苗を植えたときに高い密度で、カブトムシの幼虫が出てきた場所だった。「(85)性懲りもなく・参照」我が自然農法畑は、極力、生き物との共存を図っていくのが原則だ。ネットよりも、カブトムシの命のほうが大事だ。急ぎ、カブトムシが絡まっている部分のネットをハサミで切り、救命救急活動を行う。しかし、７匹中、３匹はすでに絶命、１匹も力無く脚を動かす状態だ。(写真下の下のカブトムシは、絶命状態でした)助かった３匹は、恩人である筆者から離れがたいのか？？？足下にまとわりついて、なかなか飛んでいかない。よし、明日からは、朝晩、見回りに来て、救命活動を続けることにしよう。あれっ？　しかし、７匹はすべて「角（かく）」のあるオスのカブトムシだった。たまたま、メスがいなかっただけなのか？　それとも、メスは「角」が無い分、ネットに絡まることなく、無事にくぐり抜けていったのか？筆者としては、後者だと思いたい。そう言えば、夏目漱石も書いている。智に働けば角が立つ。（略）　兎角に人の世は住みにくい。「草枕」あれ、これ「角」があると、人の世は住みにくいという意味じゃなかったの？そして、来年もここに、卵を産みに来てもらいたい。なぜならば、カブトムシなどの甲虫の幼虫は、ひょっとすると、ミミズなどと同様に、土作りに貢献してくれているのでは……と考えるようになってきたからである。　カブトムシの糞などで土作りされた「実証ほ場」のトウモロコシは、「第２ほ場」のトウモロコシと違って、「(135)やる気度、支持率並み・参照」トウモロコシの実となる立派な「雌穂（しずい・めしべ）」が生えてきている。(２番目の雌穂は取り除くと「栽培メモ」にありますが、「実証ほ場」ではどこまで育つのか、観察するつもりです)あとは、ハクビシンとの攻防だけが最後の関門である。なお、この後、第２ほ場に向かうが、そのときの様子は、明日のブログにでも……。

  2015.07.22

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  (128) 人慣れ「スイッチョン」

  きょう、当地区には高温注意報がでている。朝からの気温上昇で、「我が自然農法畑」での筆者の勤労意欲は低下する一方。きのうの「無尽」の二日酔いの影響もあるのかもしれないが……。予報では、明日の最高気温も36℃らしい。やることはいっぱいあるが、きょう、あしたは、「我が自然農法畑」も連休に決めた。あっ、そうだった。きのうは「無尽」で浮かれすぎて、うっかり、手づくりパンと手打ちうどんの「完成形」を、紹介するのを忘れていた。改めて、その画像を紹介したい。まずは、筆者手づくりのパン第１号とパン第２号。(以下すべて　15/7/12撮影)次は、筆者の農業師匠である従兄の手による「手打ちうどん」。確かに、従兄が言うように「(127)無尽・参照」、淡い黄色味を帯びている。ちなみに、現在、市販されている（真っ白な）小麦粉は、漂白処理されたものではない。だから、この淡く黄色味がかっているのは「我が自然農法畑」小麦の特徴だ。その理由を調べてみると、あるＨＰに、こう書いてあった。『　同じ小麦の胚乳部分でも、中心部は灰分が少なくなっています。また、中心部分の方が白く、またたんぱく質の量も少なくなる傾向があります。よって、主にこの中心部分からとれる上級粉は、灰分が低く、乳白色または淡黄色の冴えた色をしています。逆に、表皮近くからとれる下級粉は、たんぱく質も多くなり、色がくすんで茶褐色を帯びてきます　』（木下製粉株式会社・ホームページより）そうか、そういうことか！　我が自然農法畑の小麦は、上級小麦粉だったのだ。だてに、製粉率が38%と低いだけではなかったのだ。「(126)小麦の製粉、そして…・参照」製粉率が低いのを威張ってどうすんの！おおっ、グルテンの採種方法も書いてある。そのうち、グルテン含有率も調べてみよう。そうか、そういうことだったのか！　これで合点がいったゾ。何が、合点がいったの？だから、きのうの無尽のときのあの「ウマオイ」（当地方では、その鳴き声から「スイッチョン」と呼んでいます）の話。我らが無尽の宴席に、突然、闖入（ちんにゅう）して来た、あの、いやに人慣れした「ウマオイ」は、きっと、「上級小麦粉」で作ったうどんの香りに釣られてやって来たに違いない。だって、こんなに人慣れした「ウマオイ」って、見たことあります？？？？そして、この「ウマオイ」、相当、腹が空いていたのか、とうとう、トマトから「手打ちうどん」にまでかぶりついてきたのだ。こんな人慣れした「ウマオイ」って、見たことあります？？

  2015.07.13

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  (111) ミミズが……………いた！

  「いい天気」が「晴れ」なんて限らない。きょうは、曇り空の「いい天気」だった。暑くなく、我が自然農法畑の作業も随分はかどった。夜は「雨」の予報だ。「いい天気」でうれしい。農作業は、「クロマメ」と「ソルゴー（トウモロコシに似た緑肥作物です）」の種を播いたのだが、畝のあちこちには、うんざりするほどのモグラのトンネル道があった。そこに、うっかり種を播こうものなら、「クロマメ　ころりん」と、穴に吸い込まれてしまう。(15/6/26撮影)おとぎ話だと、そこにモグラが出てきて、「あなたの落としたクロマメは、この金のクロマメですか、それとも、この銀のクロマメですか、それとも………」となって、正直者の筆者は「黒のクロマメです」と答えて、……………、めでたし、めでたしなのだが……。ちょっと！　話がごちゃ混ぜでショ！現実の話では、コンチクショウとぶつぶつ言いながら、長靴のかかとで、モグラのトンネル道を踏みつぶしている。これでは、ミミズがいないのも頷ける。「(92)ミミズがいない！？・参照」実は、今年になって一度だけ、畝の通路で見かけたのだが、こんな状態だった。(15/6/24撮影　あえて画像を小さくしました。フトミミズにはすでに蟻が集っていました)いまはもう、本に書いてあることを信じるしかない。「５年目で達成　わたしの有機無農薬栽培」／久保英範・著／農文教「初期の頃はモグラがやってくると、その畝のミミズは見事な位に消滅してしまったが、６年目の現在は、その数の平衡を保っている。初期の頃と現在と、何が違うのか？　モグラの増加を抑える要因が分からない。平衡するためには、増加要因と減少要因の二つがあるはずだが、ミミズがそれなりに生き残っているのは、これもまた自然の平衡状態の一つである。」しかし、モグラ穴には手こずったが、虫や草に眼もくれず、きょうは、我ながら、充実した仕事ぶりだった。帰ろうとしていたとき、筆者の農業師匠である従兄が、きのうのブログを見たと言って、「(110)コスモス・参照」ヒマワリの苗を持ってきてくれた。疲れて帰りたかったが、「今日中に植えた方がいい」という師匠の言葉に素直に従う。(以下すべて　15/6/26撮影)植え付けるための穴を掘っていたら、突然、横穴（？）から、ミミズ様が、顔をニューと出してきた。間一髪だったが、もちろん、待望のミミズ様のことは傷つけていない。(15/6/26撮影)作物を「大きく」「いっぱい」育てたいという邪念を捨て、（ホント？　とても信じられないけど…）我が自然農法畑の花を、通りすがりの人たちにも喜んでもらいたいという純真な気持ちと農業師匠の指導には逆らわないという筆者の素直な気持ちが、自然の神様とミミズ様に伝わったに違いない。よし、そんなら（！）、明日は、コスモスも植えるぞ！ほら、欲得勘定、丸出しになってるよ！

  2015.06.26

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  (104) 虫と語らう

  あの草堆肥場に植え付けたジャガイモの「(75)大器晩成という品種…・参照」きょうの様子を写真に撮ってきたので、御報告したい。堆肥枠からはみ出さんばかりだった草勢も、今は茎も倒れかけ始め、収穫間近の様相となってきた。土寄せが出来なかったので地表に芋が出ていないか心配したが、大丈夫のようだ。さて、その出来や如何？　とっても楽しみだ。ジャガバターに、ライスカレーに、肉じゃが……、いいですねえ。ちょっと、よ・だ・れ！おお、テントウムシがいっぱいいる。あのとき「２個連隊で来い」と叱っただけの効き目はあったようだ。「(89)慈雨上がり１０景・参照」あれれ、羽の模様が違うのに交尾してる。目の前のアブラムシに眼もくれずに……。種の保存に問題はないの…？　浮気？？　(以下すべて　15/6/19撮影)このほかにも、こんな種類のテントウムシが、いっぱいいた。実は、これすべて、羽模様にいろいろなバリエーションを持つ「ナミテントウ」という種類だそうだ。図鑑には、ナナホシテントウより多く見られ、うまく定着してくれれば、農薬の代わりになる益虫とある。どうりで、アブラムシも少ない。励んで（？）、子孫をいっぱい作って、我が自然農法畑にずっと定着してね。あれ、こんなとこに子孫（テントウムシの幼虫）がいたぞ。あの宇宙生物アメーバ「(97)落花生part2・参照」との遭遇だ。スーパー・テントウムシ、アブラムシじゃないけどやっつけてしまえ！おおっ、宇宙生物アメーバの成虫もついに姿を現したぞ！おおっ、やっぱり火星人に似ている。火星から来たカメムシみたいだ！あっ、逃げる気か！　待て！あっ、失礼な奴だ。人様の軽トラック荷台のカバーに脱糞しやがって……。ちゃんと始末していけ、軽犯罪法違反だぞ！空想（妄想？）の世界に浸り、一人で興奮してしまった。みっともない姿をお見せした。実は、この昆虫、ハムシ科の「カメノコハムシ」。雑草「シロザ」を好むが、甜菜（てんさい）も食害するため、食葉性害虫とされていると、図鑑に書いてある。一日中、こんなことをやっていたのかですって……？？とんでもない、きょうは、ちゃんと、５畝分の小麦を刈り取ってきた。この虫と遊んでなかったら、７畝くらいは、はかどったと思うけど……。 

  2015.06.19

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  (92) ミミズがいない！？

  本ブログの冒頭に掲げた　■■■　我が自然農法の原則　■■■　の一番目に、１　不耕起　○畑は、原則として耕しません　○耕すのは、ミミズや植物の根っこに任せますと宣言している。写真は、きょう、ピーマン苗を植えるために掘った穴だが、ちょっと掘っただけで、これだけの根が、地中には張りめぐらされている。(15/6/7撮影)これらの根は、やがて微生物等によって分解されて地中に有機物を提供し、根のあった部分は隙間（すきま）となって、水や空気の通り道となる。要するに、この隙間の分だけ、土を耕したことになるのだが、どれだけ深く、多く、耕したかは、その根の長さと量によって決まる。だから、作物だけでなく、雑草の根の力も借りるために、我が自然農法の原則の２番目では、２　不除草　○除草するときも、根っこは土中に残しますとしているのだ。ところで、そう言えば、土を耕す、もうひとり（匹）の主役であるミミズを、今年は、まだ一匹も、見かけていない。土の中にいて畑を耕してくれるのは、「フトミミズ」という種類の大きなミミズである。去年は、一日に数匹も筆者の鍬の犠牲になるほど、沢山いたはずなのに……。雪解け後の畑の畝は、モグラによってだいぶ壊されていたが、「(42)モグラ対策は…・参照」あれは、ミミズ大好物の大食漢モグラが、ミミズを全滅させるほど探し回った挙げ句の果ての、爪痕（つめあと）だったのだろうか？それとも、最近まで雨が降らず、土がカパカパ状態だったため、ミミズは土中でミイラになってしまったのだろうか。はたまた、去年の筆者の鍬による犠牲が多発したので、我が自然農法畑に嫌気がさして、ミミズが集団疎開してしまったのだろうか？有吉佐和子の名著「複合汚染」にこんな一節がある。土が死んでいることを説明する農家の青年が話す場面だ。「わかりやすく言えば、ミミズのいない土のこと。硫安かければミミズは即死し、ミミズがいないと土が固くなりどうにもならない。土が死ぬことは、早く言えばミミズが死んだってことだ」　「硫安：硫酸アンモニウムの略。代表的な窒素肥料の一つ。即効性だが窒素分の吸収後に硫酸イオンが残り土壌は酸性化する」これは大変なことになった。これからは、フトミミズ君のために、モグラ対策をしっかり考えます。雨不足の時は、フトミミズ君のことも考えて、水遣りをします。鍬を使うときは、フトミミズ君に被害が及ばないように、細心の注意を払います。だから、早く、戻ってきてください。

  2015.06.07

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  (61) カボチャ・デー…、元へ！　イソップがえる

  きょうは、カボチャの話をするはずだった。そしたら、さっき我が自然農法畑から戻って、レタス苗に水やりしていたら、中から、アマガエルが飛び出してきた。あれ？メタボ？　妊娠？　過食症？このカエルのお腹、形がちょっと変だと思いません…？カメラ・アングルのせいじゃないかですって……？(以下すべて　15/5/7撮影)じゃ、これではどうですか？やっぱり変でしょう？　それじゃあ、このカエルの正体を、推理してみましょう。推理１：牛さんよりも、お父さんの方が大きいだろうと、腹を脹らませてパンクした、あのイソップ物語のカエルの子孫。推理２：四角形のカメムシを丸飲みしてしまった、うっかりもののカエル。推理３：筆者のレタス苗が美味しすぎて食べ過ぎたベジタリアン・ガエル。推理４：後光（ホントは夕陽です）が差すほどに達観したカエル菩薩。冗談はさておき、しかし、自然農法の畑をやり始めて昆虫や「(51) 春の小川は…♪・参照」、小動物など、「(56) ついに姿を…あれ？・参照」いままで見たことがなかったもの…というより、いままで見えなかったもの…というより、いままで見ようとしなかったもの…が、眼につくようになった気がするのですが…。「問題とは、問題意識を持ってはじめて、問題となる」こんな格言、無かったでしたっけ…？？カボチャの話は、また、そのうち、忘れなければ…。

  2015.05.07

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  (51) 春の小川は…♪

  当地方には、農作業が始まるこの季節に、「堰浚(ｾｷｻﾗ)い」と称する地域活動がある。各戸が総出で、堀（側溝）、農業用水、生活用水など身近な水辺の泥浚い、草刈りなどを行うのだ。我が自然農法の畑の東を流れる農業用水路もその対象だが、筆者は、当地区の住人ではないので、これには参加できない。（当日は、自宅のある地域の「堰浚い」のほうに参加するためです。）でも、この用水路には「水撃ポンプ」「(13) 水やりの秘密兵器・参照」がとても、お世話になっている。そこで、用水路への感謝の意を込めて、先日、「堰浚い」をした。              　                             　(15/4/24撮影　before)　　　　　　　　　　　　　(after)ねっ、お化粧直しされた「春の小川」、喜んでいるみたいでしょ！その日の「春の小川」の住人たち。沢ガニ、トンボのヤゴ、カエル。「堰浚い」を終え、何気なく地面を見ると、コガネムシがいた。無意識に、地面にしゃがみ込む。地面にしゃがんで虫を見るなんて、いつの日以来だろう？なんの変哲もない、ただのコガネムシと思っていたら、意外！羽の色は、金銅色に鈍く光り、模様は地味ながらシックなデザイン。　(15/4/24撮影)図鑑では、「ハッカハムシ」。上翅に、縦に並ぶ丸い平滑隆起を持つハムシの仲間で、ハッカ、アキギリ、アオジソ、ホトケノザなどの葉を食べるとある。先日のカメムシ同様「(49) 自然のデザイナー・参照」自然のデザイン力に驚嘆。パリ・コレだ、デザイナー・ブランドだなどと見栄を張らずとも身近に、こんなすごいデザインが溢れている。この連休、童心に戻って、地面にしゃがみ込んでみたらいかがでしょう？

  2015.04.27

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  (49) 自然のデザイナー

  風もなく、穏やかな春の日和(ﾋﾖﾘ)。第２ほ場のサクラも、ひらひらと舞い始めた。「(44) 化学物質過敏症・参照」こんなときに、万葉の人は、「ひさかたの　光のどけき　春の日に　静心なく　花の散るらむ」と風流に詠んだのだろう。こんなときに、筆者は、「久びさの　風の吹かない　春の日に　籾殻燻炭　畝に撒くらむ」と独り言を念じつつ、去年、タマネギ苗に撒いた残りの籾殻燻炭を「(29) 反則、黒マルチ？・参照」土壌改良のため「(31) ゆっくり野菜をめざす・参照」他の畝にも撒くことにした。したって、風あっとぎ撒ぐど、燻炭が眼に入ってせづねだがら。(15/4/24撮影　まずは、コムギの隣畝に撒布。)そうしていたら……、一輪車で両手がふさがっている筆者の眼に、ではなく、眼鏡に、籾殻燻炭が、ではなく、一匹の虫が、とまったのである。顔を揺すっても逃げないので、一輪車から手を離し、眼鏡を外すと、なっ、なんとっ、ゴキブリ！？！？！？(15/4/24撮影　虫がとまっているのは筆者の眼鏡の縁。下の白、黒のものは燻炭。)でも、ゴキブリのようなすばしこさはなく、逃げようともしない。羽のデザイン、配色が、なんともユニークで、すばらしい！誰が、どんな必然性があって、この昆虫に、このデザインを装わせたのだろう？自宅に戻り、昆虫図鑑で調べると「ジュウジナガカメムシ」。カメムシの仲間、ガガイモ科の植物につくと書いてある。ガガイモ？？　そんな作物、我が自然農法の畑にはない。少なくとも、我が畑の敵ではない。そっと、放してやった。それにしても、自然のデザイナーって、本当に天才だ。

  2015.04.25

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  (41) レディ・ビートル

  これは、我が自然農法の畑に止めていた軽トラの運転席に飛びこんで来た虫。見ると、テントウムシの仲間。(14/10/30撮影　相手の動きが早く、ピンぼけでした。）二つ星だから、「ミシュランテントウ」と呼ばれている。（絶対、嘘です）昆虫図鑑では、「ナミテントウ（２紋型）」と言うらしい。もちろん、（人様の分類では）益虫。それにしても、これといい、「ナナホシテントウ」といい、誰が、このセンスある、黒と赤、赤と黒のデザインを決めたのか？なぜ、ナミテントウは、ナナホシのように、赤地に黒紋でないのか？自然界で生きていくための必須の保護色とも思えない。なぜ？　自然界は、本当に不思議だ。(14/6/30撮影　ナナホシテントウ：キュウリの葉の上にて）筆者の愛読書・伊坂幸太郎の小説に『マリアビートル』というのがある。その一節に英語で、テントウムシは、レディビートルと呼ばれ、そのレディとは、マリア様のことで、マリア様の七つの悲しみを背負って飛んでいく…という話がある。確か、「テントウ」という名の由来も上へ上へと、太陽（お天道様）(ｵﾃﾝﾄｻﾏ)の光に向かって登っていくテントウムシの習性から来ているらしい。なるほど、そうだったのか！（以下の４行は、筆者の思い込みの産物です。ムシしてください。）テントウムシの七つの黒い紋様は、人間の悲しみだったのか！テントウムシは、それを背負って太陽まで運んでくれていたのか！だから、テントウムシは、人間にとって益虫とされるのか！テントウムシのデザイン・センスの良さは、マリア様だったからか！（さらに以下の２行は、個人的偏見の産物です。ムシしてください。）だが、この幼虫時代の「レディ」は、決してマリア様のことではあるまい。(14/6/30撮影　ナナホシテントウの幼虫です：キュウリの葉の上にて）この幼虫の「レディ」とは、きっと「レディ・ガガ」のことに違いない。ところで、今回の話、何か自然農法と関係があったの？無いです。

  2015.04.17

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  (33) 昆虫図鑑では…

  これまでは、自分に有用な、又は有害な事象にしか眼が向かなかった。もっとはっきり言えば、損得につながることにしか関心がなかった。でも、自然農法の畑をやり始めて、周りのとるに足らない些細な現象や生き物に眼が向くようになった。これは、農作業中に見つけた、だいだい色の羽虫。急ぎ、デジカメ撮影。拡大してみると、何と愛嬌のある顔……。(14/8/25撮影)昆虫図鑑で調べた。「アカハネナガウンカ」。これが、あの有名な「ウンカ」か！　知るってことは感動だ。ススキなどのイネ科につく。サトウキビへの加害もあると書いてある。雪国のこの辺り、サトウキビなんてない。何を加害してるの？これは、なじみの深いシャクトリ虫。オクラの茎にいた。昆虫図鑑では、正式には「ヨモギエダシャク」、シャクガの幼虫。(14/8/25撮影)図鑑には、「様々な植物の葉に食害がある」と書いてあるが、我が「オクラ」に、目につくような食害は認められない。「前に進むために、いったん縮む」シャクトリ虫が何となく好きだ。ニンジンの葉に産卵された「アゲハ蝶」の卵。この写真のため、５分間以上もアゲハ蝶を追いかけた。農作業を中断して……。(14/8/3撮影)アゲハ蝶は、一株のニンジンに、一つのタマゴしか産まない。孵化後、自分の子供が食料に困らないようにするため……？？だが、我が自然農法畑のニンジンは、食害にあったことがない。かわいそうに…。鳥だか、カエルだか、カナヘビだかの餌にでも…？？こういう訳で、農作業は、しょっちゅう中断してしまう。でも、「ゆっくり野菜を育てたい」と言っている手前、それを育てる人間がせかせかしていたんじゃ、野菜たちだって、おちおちゆっくりしていられないだろう。自然農法は、これでいいのだと思う。それは別にしても、我が自然農法畑の昆虫図鑑をつくりたい……また、やりたいことが増えてしまった。

  2015.04.10

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  (26) 一本のトウモロコシに

   トウモロコシは、多くの肥料を欲しがる。だから、「不施肥」の我が自然農法の畑では、今のところ、その出来映えには、あまり期待していない。期待してるのは、あのハクビシンくらいだろう。「(23) 小動物たちの気配・参」だが、このトウモロコシに期待を寄せるものたちが、もっといた！このミツバチと、その斜め上にいる正体不明の青い羽虫。そして、アブ。その上の葉にも白っぽい何かの幼虫が……。さらに、コオロギ。あれ、コオロギって花粉も食べるの？はたまた、仮面ライダー・イナゴ。佃煮にすればおいしそう。ピンボケで後ろ姿のアマガエル……。哲学者然として何を思う？(すべて　'14/7/20撮影)探せば、もっと、もっと、いるはず。よし、今年も、出来(ﾃﾞｷ)の期待できないトウモロコシを植えよう。これを期待して待っているのが少なくとも８匹いるのだから……。もちろん、８匹の期待に応え、除草剤、農薬は一切撒かない。 

  2015.04.04

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  (18) ミミズ　も　カナヘビ　も

  三波春夫（古い！）は、「お客様は神様です！」と言った。自然農法・有機農業に取り組む人は、「ミミズ様は神様です！」とは言わないにしても、ミミズのことを悪く言う人は、絶対いない（はずだ）。耕作放棄地を開拓して３年目の自然農法の畑を歩いていると、時折、がさごそと小動物の動く音がする。わっ　ヘビ！　後ずさりして見ると、雑草の株元には一匹のフトミミズ。なぜ、土中にいるはずのミミズが地上にいるの？ある人曰く、「天敵モグラと勘違いし、地上に逃げ出したのだ」と……、ある人曰く、「いや、自然農法では、ミミズは草の上を歩くのだ」……。夏、ミミズが舗装道路で大量自殺？している光景も見かけるが、この原因も、確かなところは、分からないらしい。だが、有機農業におけるミミズの効用だけは、確かである。中村好男氏の名著「ミミズと土と有機農業」が、科学的に解明している。嬉しいかな、我が自然農法畑でも、「ミミズ様」は大量増殖中である。次は、唐突にも、カナヘビの話。自然農法の畑のビニールハウス内、トマトの苗ポットの上に、カナヘビがひなたぼっこしている？　変温動物だから？いくら近寄っても、逃げ出すそぶりを見せない。よく見ると、腹がふくらんでいる。妊娠？　メタボ？　それとも畑作物の害虫を、満腹になるまで捕食してくれたのか？事典には「主として昆虫やクモ、ワラジムシ等の節足動物を食べる」と書いているが、いやいや、カナヘビは、青虫などの害虫も食すのです。ミミズ様もカナヘビ嬢もカエルちゃんもテントウムシ君も、農薬の無い我が自然農法の畑に、安心していらしてください。「皆様は、神様です」から……。

  2015.03.31

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  (14) 蜘蛛の糸

  残念だが、芥川龍之介の小説の話ではない。自然農法と蜘蛛(ｸﾓ)の話をしたかったのだ。これは、我が自然農法の畑で、インゲン栽培のネットに巣を張る蜘蛛だ。蜘蛛の巣は、畝の通路にまで糸が絡んでいたため、巣を壊さぬよう、反対側の通路に遠回りしてインゲンを収穫した。なんで？前に、舘野廣幸氏の名著『有機農業　みんなの疑問』を読んだからだ。その一部を引用させていただく。　「農薬を使うと害虫や病原菌がいなくなると思っている人たちがいるが、何十年と農薬を撒き続け分かったことは、いなくなったのはメダカや蛍やトンボやカエルなどの私たち人間の味方ばかりで、害虫と呼ばれる虫たちは毎年元気に姿を現しているということだ。なぜ農薬を撒いても害虫が減らないのか。それは農薬で死ぬのは、害虫よりも、まず、体表が柔らかいクモだからだ。有機農業のような健康な生態系の田畑には、１０ａ当たり１０万匹以上のクモがいて害虫を含む虫を捕食しているが、農薬を散布すると、クモが、まず農薬で真っ先にやられるため、かえって害虫が増えると言う状態になる。」

  2015.03.28

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  (7) すわっ！　一触即発？

  一昨年9月から始まった耕作放棄地の自然農法による新たな畑作りも、間もなく1年。だが、鍬一本での畝作りは、計画畝数85本の半分にも達していない。夏草は容赦なく繁茂し、畝作りと同時に、草刈りも強いられる。そんな時、ふと、畑の雑草に目をやると、すわっ、一大事！テントウムシと蟻（中央）とアブラムシ（左）の遭遇だ。畝作りの鍬を捨て、急いでデジカメを取りに行く。益虫テントウムシは、害虫アリマキ（アブラムシ）を捕食するが、アリマキから蜜をもらう蟻は、これを天敵から守り共生する……と、教科書で習ったはずだ。蟻とテントウムシによる自然界牧場の決闘だ！　一触即発！……と思いきや、小一時間待っても事件は起こらず。大体、いくらスーパー益虫のテントウムシでもこれほど多くのアリマキを捕食できる訳がない。それに、アリマキのこの時の餌は、雑草だ。アリマキは、作物害虫の代名詞のように言われるが、人様が、除草剤などでアリマキの餌となる雑草を、きれいに取り払ってしまうから、人様の作物を餌にせざるを得ないのではないか？自分の眼で観て、考えることの大切さを知った。

  2015.03.26

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  (3) ところで、テントウムシダマシ

  ところで、ブログ名「テントウムシダマシ」の私から一言。「◯◯騙し（ダマシ）」などとペテン師の如き名を頂戴し、その実、とても、困惑しているのです。人様が益虫と愛でる「テントウムシ」の名を騙る不届きな奴！という意味なのでしょうけれども……たぶん……？でも、私の本名（正式名称）は「ニジュウヤホシテントウ」。28個の斑点を持つ、れっきとしたテントウムシ科の仲間なのです。ただ、アブラムシなどを食す肉食の「ナナホシテントウ」などと違い、私は、草食系で、馬鈴薯、トマトなどのナス科植物を好み、翅（はね）には艶もないから、きっと嫌われるのでしょうね。でも、アオムシさんのように、作物を全滅させる程は食べないし、スーパー益虫・カマキリさんの餌にもなってしまう私……。要するに、私が健全に生存できる畑こそが、自然の営みを重視する「自然農法」の姿だと思うのです。私こそが、「自然農法の」象徴だと思うのです。

  2015.03.25

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