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カテゴリ:幕末・あらかると☆
ふとしたところでこんなのを見つけた。
歌川国芳 木曽街道六十九次 お、おもしろそう この国芳という方、結構へそ曲がり。というかちょっとひねったモノがスキ。 猫がスキ。 素直じゃない…。 …なんだかヒトゴトとは思えない(笑) この六十九次は木曽街道、つまり中山道の69の宿場と日本橋、京都を加え、目録(目次のようなもの)を加えて計72枚から出来てます。 出版は嘉永5年~6年。まさに彼の方々が眼にしたであろう時代。 一枚目からおもわず釘付け。 だって、だってコレおかしい 「日本橋」なのに描かれているのはあの日本橋ではないじゃない。 「コマ絵」と呼ばれる左上に小さく枠取りされている画面の中にどうやら「日本橋」らしき宿場の風景があるけど、相撲取りともめる人の絵。 「仙台伊達騒動」の一場面だ 「二本差し」→「日本橋」 だって 有名な、というかおなじみの歌舞伎の場面を描いていて、その話に絡む小物がちりばめられている。 題名の飾りに揉め事の小道具、小判…。 どれもこれもそんな調子で「東海道五十三次」とはまったく違ったモノですよ、コレ。 お話を知らなくても「なるほどぉ~」と感心したり、やるなぁ~。と思ったり。 そうかと思うとわざと残酷な場面を外して想像させるような演出で書いたり。 有名な赤穂浪士討ち入りの場面に「赤穂浪士がひとりもいない」とか、「主役を見つめる人たちだけ」とか。 いやぁ。おもしろい 題名の飾りはなんだろうとか考えて思いついたときのあの、くすっと笑っちゃうような気分の良さ となりで見てる人に思わず話しかけそうになりましたよ コマ絵の枠もヒキガエルのカタチ(しかも正面)なのに一瞬じゃわからなかったり、ウサギの形なんだけど眼の部分がお月様だったり。 とにかく一枚一枚凝ってるというか、洒落ていて本当に面白かった だってだって、「大井」は「お~い」と呼びかける斧定九郎だったんだよ~ 唖然としたね 「妻籠」は安倍晴明のご両親である安倍保名と葛の葉狐。 う~ん、だから木曽に安倍晴明の墓所があるのか(←チガウ)とか。 もう、突っ込みどころ満載で久しぶりに時のたつのを忘れて見入りました。 いや、面白かった 超、オススメです。(明日までだけど) あんまり面白かったので図録と1865年版「大日本行程大絵図」をご購入。 そしたら隣に「猫飼好五十三疋」なるものが ソウデス。 53匹の猫が描かれているのデス。 以前の展示でも散々面白い猫を描いていたっけ。 あぁ、もうコノヒト、面白すぎるッ そしてこの「平木浮世絵美術館」 豊洲にあるんだけど、始めてきましたよ。 なんだか面白そうな街でもう少し探検したかったんだけど、なにしろ体調がゴキゲン斜めなので、だましだまし撤退。 また面白そうなのをやるみたいなのでその時はリベンジしようっと。 ここから浅草まで水上バスが出てたりするらしいので、今度はそっちも… お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年05月29日 17時42分11秒
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