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カテゴリ:幕末関連書物
幕末の天皇 幕末。 あの混沌とした時代に天皇の果たした役割はなんだったのか。 江戸時代、「天皇」と言う存在はどんな風に変わっていったのか。 そのきっかけを作ったのは時代と、そして「光格天皇」の存在。 なんか、おもしろかった。 納得できる部分も多かったし。 幕末のあの時代をどうやって見るかによって、さまざまな要因が見えてくる。 ひとつひとつを取り上げて考えてみると、「なるべくしてなった」という結論になっちゃうんだけど、その中で「天皇」もニンゲンなんだな。と言う部分が哀しく浮かび上がってくる。 みんなが「日本」を心配して自分の信じる道を探して突き進んだように、天皇も例外なく国を憂い、行く末を憂い、より良くするために信じる道を進んだ結果なのだと。 それが、本人の望んだカタチかどうかはともかく、行動せざるを得なかったそのキモチがわかりやすく書かれている。 当時のモノすべてが、ものすごいエネルギーで迸ってたんジャンと思わせるような本。 藤田覚 講談社選書メチエ ¥1500 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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