不思議な仕事
世の中には不思議な仕事がある。「ある商品の営業」の仕事だ。その商品を売っている限り、商品知識は要らないのだ。商品の特徴を知らなくてもいい。でも、その商品はメチャクチャに売れている。日本国中で、毎日5千万個は売れているだろう。「その商品」とは言っても、1種類ではない。いろいろな会社がその商品を出しているから、当然、営業は要る。。そしてそれぞれの会社の商品ごとに、特徴がある。にもかかわらず、営業マンに商品知識は要らない。その商品の特徴を語る営業マンはいない。前にもちょっと書いたから、勘の良い人はもう気づいているだろう。その商品は、本来商品の価値が「売り」なのだ。なのにその商品は、「おまけ」で売っている。洗剤とか、何日間無料とか、野球やサッカーのタダ券とか。「ピンポ~ン。〇〇新聞で~す。え?おたくは×△新聞?うちのを取って下さいよ~。サービスしときますから~♪」Live Doorホリエモンに対して「言論というものがわかっていない」と攻撃していた、紙上の言論人たちよ。あなた方の言論が、こんな風に売り買いされているのを、まさか知らないはずはあるまい。まずは隗より始めよ。もしも、全国の新聞営業マンが、自分の売る新聞の価値を語りだしたら、世の中にビッグなムーブメントをもたらすと思う。言論というものの価値が知れ渡れば、わが国を変えるほどの動きになるかも知れない。新聞の営業マンってのは、それほどスゴイ仕事なのに。もったいない・・・もっとも、そんな新聞屋さん、うちの嫁さんは嫌がりそうだが(笑)