話せばわかる
よく聞く言葉だ。けれどこの言葉は、希望的観測を含んでいる。実際は、話しても大概は解ってもらえないし、また解ってもらうまで話すのは大変だ。俺の経験では、外国人とはほとんど解りあえない。細かい点で解りあえないのではなく、逆に話が大きくなればなるほどギャップが生じるのだ。世界観が違う。だから、それでも解り合おうとすると、相手が何故その世界観を持つに至ったかというところまで遡る必要がある。で、行き着く先は「へぇ~」だ。要するに、「へぇ~」で終わり。偏見で言ってるのではない。自分は違うと思う人は、近くの駅で、一生懸命に解り合おうと話し掛けてくれる方と話し合ってみればいい。「アナタハ神ヲシンジマスカ?」と言われたくらいで退いてはいけない。もちろん馬鹿にするようなことではいけない。相手は心底から神を信じてる人なのだ。とことん話して、解りあってみよう。さて、今日は何が書きたいかと言うと、「話せばわかる」と言う人に限って、話すこともしないじゃないかという抗議なのだ。「平和的解決」=「話せばわかる」とテレビで叫んでるあんただよ。そう言っていること自体が、話したことがない証拠だろ。